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【セミナー】「採用現場でのLGBT調査報告会」を開催レポート
記事日付:2018/02/23
2018年2月22日(木)に、アウト・ジャパン本社セミナールームにてオープンセミナー「採用現場でのLGBT調査報告会」の2回目を開催しました。
詳しい内容については、1回目のレポートでご紹介しています。
今回のセミナーはichooseを運営するJobRainbowのコラボセミナーです。
どのSTAGE?
今回のオープンセミナーは、弊社が考えるLGBTマーケティングのイメージSTGAE1~6(詳しくはこちら/service/)のSTAGE1にあたる「はじめの一歩」です。
LGBTについて知り、理解する機会として開催いたしました。
開催概要
日時:2018年2月22日(木)15:00~17:00
対象:LGBTダイバーシティの推進にご興味のある企業のご担当者、経営トップの方
参加費:無料
主催:株式会社アウト・ジャパン
会場:株式会社アウト・ジャパンセミナールーム
東京都千代田区九段南3丁目3−6麹町ビル7階(市ヶ谷駅より徒歩約10分)
講師:
屋成和昭(株式会社アウト・ジャパン 執行役員)
星賢人氏(株式会社JobRainbow CEO)
プログラム
1部 LGBT基礎知識
LGBTに関する基礎的な知識、LGBTに関する国内外の現状をお話しました。
2部 採用現場でのLGBT調査報告会
LGBT当事者への「働く」に関するアンケート調査結果をJobRainbowの星さんにお話頂きました。
3部 LGBT当事者のゲストスピーカーによる「就職活動で困ったこと、うれしかったこと」のお話
FTMトランスジェンダーの当事者の方が、ご自身のライフヒストリーをお話してくださいました。
第1部のLGBT基礎知識では、セクシュアリティを考える切り口について、ワークも取り入れながらお話しました。
第2部の調査報告会では、JobRainbowの星さんより、アンケート調査の結果をご紹介頂きました。
カミングアウトして働きたいか?
「はい36.3%、時と場合による53.4%、いいえ10.3%」
「休職中のLGBT当事者が配慮がないと思ったこと」や、「選考でカミングアウトするかどうか」などの調査結果をお話頂き、具体的なLGBT当事者の声や体験談もご紹介頂きました。
・トランスジェンダーの当事者で見た目と戸籍上の性が違うため、面接でカミングアウトするようにしているが、毎回どのような反応をされるか不安。LGBTに理解があることを社外に発信している企業だと安心して応募できる。
・面接でレズビアンであることを話したところ、「そういった精神に問題がある方はちょっと…」と言われたことがある。
など
第3部ではFTMトランスジェンダーの方にゲストとして来て頂き、働く上で感じることなどをお話頂きました。
現在の状況として、「今の会社に入社後、ホルモン治療を始めた。見た目や声が変化し男性と見られることが増えてきたけれど、戸籍上の性である女性として入社しているため今も女性として働いている。社内の一部の人にはカミングアウトしている」とのこと。
職場で困ること・うれしい配慮として、「会社の飲み会で同僚から、好きな男性のタイプを聞かれたときに、私のセクシュアリティを知っている別の同僚が、私が答えなくてもいいように笑いを交えながら話を逸らしてくれたのはありがたかった。自然にフォローしてくれたことが嬉しい」といった話をしてくださいました。
その他、職場に求めることについて、個人的な順位をつけてお話頂きました。
いずれ性別適合手術を考えていることもあり、相談窓口の設置、社内に理解がある人が増えると働きやすいとのことからLGBT研修の実施などが上位とのことでした。
最後の質疑応答では、参加者の皆さまから「エントリーシートから性別欄をなくそうと考えているが、どのようにするのがよいと思うか?」「どのような福利厚生が求められているか?」など、様々な質問がでました。
参加者の声
・LGBT当事者の方がどのような想いで就活をしているか知るきっかけになった。
・知識としては知っていることもあったが、改めて話を聞くと理解できていないことも多かったことに気づいた。
・性別欄をどのようにするかなど、意見をもらえて参考になった。
「STGAE1はじめの一歩」となるオープンセミナーは今後も定期的に開催していきます。新しいイベント情報はこちらのページ(イベント情報 /event/)にてご紹介しております。