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福岡で九州レインボープライドが開催、福岡市によるサプライズも

 11月5日(日)、福岡市の冷泉公園で九州レインボープライドが開催されました。
 公園には、JAL(CAの方なども来られていたほか、お子さんも楽しめそうな紙ヒコーキゲームを用意)、博多マルイ(MtFトランスジェンダーの方などもご利用しやすい大きめサイズのヒールなどを用意)、NEXUS(オリジナルキャラクターの着ぐるみが登場)などの企業や、Rainbow Soupなど地元の団体、在福岡米国領事館などがブースを出展し、にぎやかでした。今年はキッズコーナーなども設けられていました。
 ステージでは、ブルボンヌさんをはじめ地元のドラァグクィーンの方々、下地正晃さん、清貴さん、虹組ファイツのみなさん、地元の高校生や子どもたちなど多彩なパフォーマンスが登場し、ライブやダンス、トークなどを繰り広げ、会場の参加者のみなさんを楽しませてくれました。
 14時にはパレードが出発。FtMトランスジェンダーの井上健斗さんが代表を務めるG-pit networksのフロートにブルボンヌさんが乗って、パレードを盛り上げてくれたほか、OUT JAPANもカラフルな装いで参加しました(当日の画像はこちら)。天気もよく、とても気持ちのいい、晴れやかなパレードとなりました。
 今回、パレードを歩いた方は約500名、来場者数はのべ約7000名となりました。
 来場されていた方の中には、LGBTはもちろん、学生さんやお子さん、外国人の方なども多く、多様性あふれる雰囲気になっていました(代表ののぶゑさんが、福岡県の学校にチラシを配ったりしたそうです。九州レインボープライドのスローガンは「未来の全ての子供たちのために」です)

 今回、九州レインボープライドに関連して話題となった出来事は、前夜に行われたレセプションパーティ(150名超の方々が駆けつけたそうです)に福岡市長の高島宗一郎氏が(当初はビデオメッセージのみというお話だったそうですが)サプライズで登場し、それだけでなく、プライド開催を祝し、福岡市の公式サイトのロゴをレインボーカラーに変えました、クリックすると九州レインボープライドの公式サイトに飛ぶようになっています、と発表したことでした。このうれしいサプライズは、会場を大いに沸かせ、拍手で歓迎されました。
 今年、福岡県が観光業者向けにLGBTについてのハンドブックを作成しLGBTツーリズムセミナーも開催(このセミナーを共催した九州経済連合会の方も今回、講師を務めた弊社の小泉とともにパレードを歩いていました)、また、福岡市が同性パートナーシップ証明制度の導入を検討しはじめたとのことで、県も市も一緒になってLGBT支援の姿勢を打ち出しました。これまで、実際に自治体の首長がプライドイベントに登場したケースは数えるくらいしかなく(レインボーマーチ札幌の上田市長、ピンクドット沖縄の城間市長など)、高島市長の登場は、LGBTへの思いの本気度を感じさせるものでした。
 
 また、昨年から博多マルイがプライドを祝してレインボーフラッグを店頭に掲げるなど、アライ企業としての存在感を発揮しています。今年はプライド参加者への特典を盛り込んだレインボーウィークスも独自に開催しました(博多マルイなど協賛企業の方へのインタビューがこちらに掲載されています)

 なお、来年のGWに開催される博多どんたく港まつりのパレードに、九州レインボープライドも参加する意向であることも発表されました。また続報をお伝えいたします。
 

参考記事:
九州レインボープライド 多様な性認めて 500人がパレード 博多/福岡(毎日新聞福岡都市圏版)
LGBTへ理解深める 福岡で催し(Yahoo!ニュース/宮崎日日新聞)

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