活動実績

映画トークセッション開催!

記事日付:2024/09/17


LGBT-Ally プロジェクトとは、「We are Here!! We are Ally!!」をテーマに、一人でも多くのAlly(アライ)を増やすことを めざすアウト・ジャパンとアライ企業との、共同プロジェクトです。

このLGBT-Allyプロジェクトの一環としてLGBTQ+を題材とした映画作品に関するトークセッションを、2024年8月30日(金)にオンラインで開催させていただきました。本記事では、その模様について ご紹介いたします。



レズビアンカップルをテーマにした短編作品『Veils(ベール)』を、本イベント初お披露目

過去の弊社イベントにて複数回 上映をさせていただいてまいりました 2作品『カランコエの花』、『片袖の魚』が大分 皆さまに浸透してきたということもありまして、今回のトークセッションでは、久しぶりに新たな作品を上映させていただくことになりました。

『カランコエの花』、『片袖の魚』両作品の浸透および、そのことによるLGBTQ+の理解向上は、アライ各企業さまによる地道なイベント開催が起因するところもあると感じておりまして、ひとえに皆さまのおかげだと実感しております。

この場をお借りいたしまして、感謝を申し上げます。本当に ありがとうございます。


『Veils』作品紹介

今回、弊社・屋成が満を持してチョイスさせていただいた新たな作品が、レズビアンのカップルをテーマにした短編映画『Veils』です。


     

『Veils』あらすじ
交際 5年の節目にウエディングフォト撮影をすることを ささやかな楽しみとしている女性同士のカップル、谷あゆみと村上 紗香。
あゆみは街の小さな書店の経営者で、紗香は会社員。28歳と同じ歳同士の二人は、仲の良い同棲中のカップルです。

しかし、そんな小さな夢の実現に対してですら社会の障壁が立ちはだかり、そのため、二人にも さまざまな葛藤が生じてしまいます。

果たして、あゆみと紗香は、念願のウエディングフォトを撮影することができるのか……?!

上映時間わずか 18分という短編作品ながら、まだまだ日本社会の中で生きづらさを抱えるレズビアンカップル当事者の心機微を繊細に描いている作品です。

※『Veils』のオフィシャルサイトは、こちらからご覧いただけます。


恒例のトークセッション、スタート!!

本作品をイベントご参加の皆さまにご覧いただいたあと、恒例のトークセッションをさせていただきました。今回のゲストは、『Veils』プロデューサーのムラタマリエさんです。


     
『Veils』プロデューサーのムラタマリエさん

「1年以上という時間をかけて、10~50歳代まで幅広い年齢層のレズビアン当事者の皆さまへ取材を重ねた」と言うムラタさん。トークセッションにおいても、本作品の中で差別的な表現である”レズ”という呼称を敢えて使用された経緯など、さまざまな こだわり・熱い想いを語ってくださいました。

また、屋成がムラタさんと対談させていただく間、本トークセッションご参加者の皆さまからもチャットで多くのご意見・ご感想などをいただきました。ありがとうございました!

◎トークセッションご参加者さまからのご意見・ご感想の一部を、以下にご紹介します
・決めつけ・押しつけのバイアスがかかると、当事者の方や周囲の皆さんへソレが影響(伝染)するな……と最初のBARのシーンを見て感じました。ときには立ち止まったり振り返ったり、アップデートすることが必要であることを改めて感じました。

・(紗香が)おそらく親御さんと電話をしているであろうシーンを観て、お見合いを断って「いい人が居れば紹介する」と親御さんに話しながらもパートナーを紹介できない、このときの表情の描写は とても胸が痛くなりました。一方、二人で寝転がって過ごしている時の表情の対比も、とても印象的でした。

・2軒目のフォトサロンでのシーン、(店員の方が)空気を読み違えてしまっても「改めて相手の立場に立って気持ちを込めて対応をすれば大丈夫」というメッセージを受け取り、とても安心しました。

・私自身、結婚したことがないため、「ブライダルリングは男女前提」は盲点でした! まだまだ「無意識(の中の思い込み・決めつけも含めて)」が たくさんありますね。



各企業さまの取り組み発表

本イベントにご参加いただいた採用や広報などのご担当者さまにも、各企業さまにて、同様の視聴会・トークセッションを開催いただいております。
その活動の一例として、SGホールディングス株式会社さまの事例を以下にご紹介させていただきます。


SGホールディングス株式会社さま映画視聴イベントのご紹介
瀧本さんより

弊社・SGホールディングスグループは、佐川急便を中核とする総合物流企業グループです。
そんな私どもでは、LGBTQ+の皆さまについて理解を深めることを目的とした施策の一環として、2023年度より『レインボーミーティング』と銘打った映画視聴イベントを開催しています。

     
SGホールディングス株式会社の瀧本さん

各企業さん、さまざまなやり方があるかと思いますが、弊社では有志を募って業務時間外である土曜日開催という形で、2023年度は 2回、映画視聴イベントを実施しました。
そして、2024年度も視聴する作品を変える形で継続し 6月にイベントを開催しており、さらに11月にも6月に上映した作品にてイベントを開催予定です。

映画視聴イベント当日ですが、まずはLGBTQ+の基礎知識の解説から始めさせていただき、映画視聴後に屋成さん およびLGBTQ+当事者の方にも参加いただいてのトークセッションを実施する……という流れにさせていただきました。

6月のイベントでは本日と同じようにリモートでの実施とさせていただきましたが、LGBTQ+当事者のゲストの方がカメラをONにしてくださって、非常に ありがたかったです。弊社社員・スタッフからも、チャットでたくさんの声が寄せられました。

また、イベント事後にアンケートも実施。LGBTQ+に対してポジティブな意見がたくさん寄せられ、「同じようなイベントをまた開催した際には参加したいか?」という質問に対しても“参加したい!”という意見が多く、非常に印象的でした。
さらに、「なんとなくしか理解していなかった知識を、深められて良かった」、「(LGBTQ+の)当事者がいらっしゃり、その方とリアルタイムで同じ映像を観て感想を伝えられたことが良かった!」という声があったり、「(上映作品の)内容は同じだが、年 2回のイベント両方に参加した!」という積極的な参加者の声を聞くこともできました。

私個人としては、映画上映とトークセッションのセットにすることで、(知らないものへの)入っていきやすさ、参加のしやすさが醸成されるのかなと思っています。

弊社内では非常に好評なイベントなので、来年度以降も継続していこうと考えています。


SGホールディングス株式会社さまの発表後、屋成より

瀧本さん、ありがとうございました!
ぜひ、本日の『Veils』を、御社イベントでも上映いただけましたら ありがたいです。


     

先程 瀧本さんからご紹介いただいた通りSGホールディングスさまのイベントには私も参加させていただいたんですけど、土曜日の午前中ということもあって、ゆったりとした気持ちで参加しています……という感想をチャットなどでいただいています。

そのためか、イベント終了後も「(ちょっと優雅な気持ちになって)素敵な休日をお過ごしください!!」という空気感で終えることができるというのが ちょっといいな……と思ったり。
私自身も、(イベントのおかげで)素敵な気持ちで休日を過ごさせていただいています。

業務時間内か? 業務時間外か? というところは賛否両論あるかと思いますが、SGホールディングスさまについては“外”だからこその良さがあるのではないかと思いました。

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このようなイベントが各企業さまに根付くまでには、まだまだ長い道のりだと思います。
それでも、各企業のご担当の皆さまが試行錯誤していただいているお話を伺うことができ、また、ポジティブなお声もいただけているということを伺えて、ただただ ありがたい気持ちでいっぱいです。

上記のほかにも、当日は、さまざまな皆さまからの発表・ご意見などが盛りだくさんでした。
オンライントークセッションの全動画(YouTube)のリンク先については、こちらとなります。ぜひ、ご覧いただけましたら幸いです!

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