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【セミナー】「LGBT社内施策の進め方」開催レポート

記事日付:2018/03/28


2018年3月26日(月)に、アウト・ジャパン本社セミナールームにてオープンセミナー「LGBT社内施策の進め方」を開催しました。

どのSTAGE?
今回のオープンセミナーは、弊社が考えるLGBTマーケティングのイメージSTGAE1~6(詳しくはこちら/service/)のSTAGE1にあたる「はじめの一歩」です。
LGBTについて知り、理解する機会として開催いたしました。

開催概要
日時:2018年3月26日(月)15:00~17:00
対象:LGBTダイバーシティの推進にご興味のある企業のご担当者、経営トップの方
参加費:無料
主催:株式会社アウト・ジャパン
会場:株式会社アウト・ジャパンセミナールーム
東京都千代田区九段南3丁目3−6麹町ビル7階(市ヶ谷駅より徒歩約10分)

講師:屋成和昭(株式会社アウト・ジャパン 執行役員)
ゲスト:FTMトランスジェンダー当事者の方

プログラム
1.LGBT基礎知識
2.カミングアウトの対応
3.LGBT当事者トークセッション
4.LGBT社内施策

LGBT基礎知識のパートでは、LGBTの言葉の意味、セクシュアリティを構成する4つの要素、LGBTに関する国内外の状況、使わない方がよい言葉や表現などをお話しました。

つづいてカミングアウトの対応のパートでは、LGBT当事者が会社にカミングアウトする理由は様々なある中でも、「名前・トイレ・更衣室・手術」など、現実的な問題を相談したい場合が多いトランスジェンダーについて取り上げました。
対応のポイントとして、「聞くべきこと」「確認すべきこと」の2つの分け、それぞれのよくある相談事例と対応方法をご紹介しました。
これらはチェックリストとしてまとめ当日ご参加された方に配布もさせていただきました。

▼セミナーでのスライドの一部



「LGBT当事者トークセッション」では、FTMトランスジェンダーのゲストにご協力頂き、前述の内容を踏まえて実際に職場でどんなことに困ったか、どんな配慮をされてうれしかったかをお話頂きました。

LGBT当事者トークセッション(一部抜粋)
・エージェントを使って転職活動を行った際に、ホルモン治療等を始める予定だったので、あらかじめ応募企業にエージェントからトランスジェンダーであることを伝えてもらっていた。
企業の対応は様々だったが、セクシュアリティをオープンにした上で面接を受けても、トランスジェンダーであることに一切触れらなかったときは逆に心配になった。

・今の職場はLGBTに関する取り組みは特にしていなかったが、話を聞いてくれていろいろと配慮してくれるのでとてもありがたいと思っている。


次の「LGBT社内施策」では、企業が取り組みを始める目的、具体的な社内施策についてお話しました。
企業がLGBTに関する取り組みを行う理由としては、経団連も発信している「人材獲得と退職の抑制」「生産性の向上」「自社ブランドの向上」など主に5つについてお話しました。
具体的な取り組み内容としては、「差別禁止を社内規定に明記する」「LGBT研修の実施」「相談窓口の開設」「採用活動での配慮」など、8つに分けてお話し、それぞれ実際の企業ではどのような取り組みが行われているか事例をご紹介しました。

参加者の声

・カミングアウトを受けた場合の対応については、とてもデリケートな内容も含むので、正しい知識を持っていないと相手を傷つけかねないと改めて感じた。
・カミングアウトの対応のチェックリストが参考になった。そもそも何を聞けばいいのか、聞いていいのかどうかなどわかららないことが多かったので整理できた。
・トランスジェンダーの方の生の声を聞けてよかった。
・社内施策の様々な事例を紹介してもらえたのでとても参考になった。


 「STGAE1はじめの一歩」となるオープンセミナーは今後も定期的に開催していきます。新しいイベント情報はこちらのページ(イベント情報 /event/)にてご紹介しております。

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