活動実績

【企業研修】LGBT研修(三越伊勢丹)

記事日付:2018/02/19


 

研修のねらい
・多様性の一つであるLGBTを理解し、受容するきっかけ
・LGBTに対する正しい知識を得る
・セクシュアリティをオープンにしているLGBT当事者と直接触れ合う
今回は、社内研修としては初となるLGBT研修となりました。

どのSTAGE?
今回の研修は、弊社が考えるLGBTマーケティングのイメージSTGAE1~6(詳しくはこちら/service/)のSTAGE2にあたる「社内LGBT施策の推進」です。

●LGBTマーケティングのイメージ

プログラム

1部LGBT基礎知識(55分)
グループディスカッション&発表(20分)
2部LGBT当事者トーク(20分)
グループディスカッション&発表(20分) 

1部ではアウト・ジャパンの後藤純一が講師を務め、LGBTの意味や「性自認」「性的指向」といった基礎的な部分のお話をしました。

次に企業がLGBTに関する取り組みを行う理由を、「国際社会のスタンダードとして」「企業の生存戦略として」「消費者層へのアピールとして」として紹介した後、より深い理解をするために、生物学、社会学、歴史など様々な観点から取り組むべき理由をお話しました。

〇スライドの一部
動物界でも同性愛行動は確認されており、クマノミ類など途中で性別が変わる種もある。




古代から「同性愛」は存在していた。日本でも織田信長と森蘭丸のエピソードなどが有名。

最後にお客様の中にもLGBTの方が必ず存在するということを意識し、使うことを避けた方がよい表現や、店舗での具体的な対応事例をお話しました。 

1部の最後には参加者のみなさんに4~6名のグループに分かれてもらいディスカッションを行いました。
講義を聞いて感じたことや、職場でどのような配慮ができるかなど、みなさん真剣に意見を出し合い、話し合っている姿が印象的でした。 

2部ではFTMトランスジェンダー(出生時の身体の性別が男性、心の性別が女性)の井浦友空さん、鈴木翔也さんにゲストスピーカーとしてお話をして頂きました。

井浦さんは植木職人、鈴木さんは鉄筋工をする傍らFTM用のアンダーウェアの企画販売を行う「SOLUNA ESPERANZA http://solunaesperanza.com/」の活動をされています。

 

当日は、性自認のきっかけや、性別適合手術について、働く上で感じることなどをお話頂きました。

特に印象的だったのは、職場のLGBTの理解がいかに重要であるかということでした。
職場で嬉しかった配慮として「『健康診断を個別に受けることもできるけど、どうしたい?』と聞いてもらえたのがうれしかった」というお話がありました。
また、「カミングアウトしていない場合でもLGBTに理解があることで差別的な発言をされないので気持ちよく働くことができる」といったお話もありました。

お2人のお話の後は再びグループに分かれてのディスカッションを行いました。

実際にセクシュアリティをオープンにするLGBT当事者の方のお話を聞くのは初めてという方も多く、「見た目ではトランスジェンダーだとはわからなくて驚いた」「LGBTに理解ある職場づくりがどれだけ重要かが伝わってきた」といったお話をされている方もいらっしゃいました。

最後に質疑応答の時間を設け、「トイレや更衣室などどのような配慮をしてほしいか」等の質問がありました。

研修終了後にも後藤や井浦さん・鈴木さんに個別に質問や相談をされる方もいらっしゃるほどもみなさん熱心に研修を受けられていました。

参加者の声
・想像していたよりもLGBTの割合が高いと知り驚いた。
・LGBTは生まれつきで治療できるものではないと知った。
・なぜLGBT施策が必要かが知れた
・LGBT当事者のお客様が来られることもあるので大変勉強になった。
・具体的にどんなことに困っているのかが知れた、生の声を聞くことで理解が深まった。
・配慮ある言葉や行動で働きやすい環境がつくれる。
・周りのメンバーにも共有したい。
・LGBTに関する知識に触れる機会を社内で増やしていくことが大切。
・無意識の言動や行動が相手を傷つけていたかもしれないと感じた。
・メンバー内にも恐らくいると思う。見た目ではわからないので普段から発言、行動に気をつけたい。

開催概要
クライアント名:株式会社三越伊勢丹
日程:2018年2月18日11:00-13:00、14:00-16:00の2回
場所:株式会社三越伊勢丹 新宿オフィス
対象:管理職を中心とした方
講師:
株式会社アウト・ジャパン 取締役 後藤純一
井浦友空さん、鈴木翔也さん

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