活動実績

LGBT-Allyサミット名古屋#1

記事日付:2018/10/09


LGBT-Allyサミットとは
LGBTダイバーシティに取り組んでいる、これから取り組もうとしている企業・団体が集まり情報交換を行うLGBT-Allyサミットを開催しました。
LGBT-Allyサミットでは参加企業・団体の取り組み状況の共有、グループディスカッション、LGBT当事者とのトークセッションなどを通じて、LGBTアライを増やしていく活動を行っています。
名古屋で初開催となった今回のサミットでは、映画『カランコエの花』の上映、LGBT当事者トークセッション、参加企業同士の情報交換などを行いました。

どのSTAGE?
当サミットは、弊社が考えるLGBTマーケティングのイメージSTGAE1~6(詳しくはこちら/service/)のSTAGE1~3です。これからLGBTの取り組みを始めようとしている企業にとっては「はじめの一歩」、社内施策や既存商品・サービスの見直しを行っている、行う予定の企業にとっては新たな気づきや知識を得る機会となります。

開催概要
●日時
2018年10月9日(火)
第1部 14:00~17:00
第2部 17:30~19:30
場所
第1部 サンゲツ本社 ショールーム内 セミナールーム(名古屋市西区幅下1-4-1)
第2部 会場付近の飲食店
●参加費
第1部 1000円
第2部 5000円
●対象
LGBTに関する社内施策・マーケティング等にご興味のある企業の経営トップの方、ご担当者※1社2名様までご参加頂けます。
●会場協力
株式会社サンゲツ
主催 株式会社アウト・ジャパン
参加企業・団体 約10社/約25名 ※敬称略・順不同
株式会社サンゲツ/株式会社ゲオホールディングス/株式会社Woomax/株式会社トーエネック/グリーンサイクル株式会社/株式会社シーテック/リゾートトラスト株式会社/大成株式会社
TOTO株式会社
特定非営利活動法人ASTA/特定非営利活動法人PROUD LIFE

プログラム
14:00
開会のあいさつ
14:10
参加企業の自社紹介
14:25
「性の多様性とトイレ」(TOTOさんより)
14:40
映画「カランコエの花」上映
15:30
LGBT当事者トークセッション
16:00
情報交換会
16:30
閉会の挨拶
16:50
終了

「性の多様性とトイレ」(TOTOさんより)
TOTOさんより、性の多様性とトイレに関して、LGBT当事者の声を聞きまとめた内容をプレゼンテーションして頂きました。
LGBT当事者の中でも、トイレに困っていることが多いトランスジェンダーについて、どのようなことに困っているのか、どのようなトイレが求められているかなど、職場でトイレを整備する際に役立つ内容をお話頂きました。


参加者からのコメント
・ある程度のスペースがあれば、既存のトイレの改修でも対応できる方法があることが分かった。工夫次第でもっと広がる可能性あると感じます。
・トイレの問題について、当事者の声を初めて伺うことができ、人として当たり前の権利が行使できていない現実があることを知ることができた。お話しの中で、「嫌いでいいけど好きに生きさせてほしい」という声が衝撃的だった。
・普段何気なく利用しているトイレが、当事者の方にこれほどまで精神的負担があるとは思っていませんでした
・当事者が苦労している(人目を気にしている)ということがわかり、オフィスにおいても対応の必要性を感じました。ただ、整備するだけでは十分ではなく、設置場所や表示方法にも配慮が必要であると思いました。

映画「カランコエの花」上映(上映時間40分)
LGBTをテーマに国内の映画祭でグランプリ6冠を含む計13冠を受賞した話題作「カランコエの花(https://kalanchoe-no-hana.com/)」を上映しました。
– あらすじ –
「うちのクラスにもいるんじゃないか?」
とある高校2年生のクラス。ある日唐突に『LGBTについて』の授業が行われた 。しかし他のクラスではその授業は行われておらず、 生徒たちに疑念が生じる。「うちのクラスにLGBTの人がいるんじゃないか?」生徒らの日常に波紋が広がっていき…思春期ならではの心の葛藤が 起こした行動とは…?

参加者からのコメント
・「知らない」ゆえに誰かを無意識に傷つけてしまっているのではないかと、自分自身を反省しました。
・良かれと思った行動が、かえって当事者を追い込み、傷つけているということ。ただ話を聞く、寄り添うことが大事ということを知りました。
・良くも悪くもモヤモヤした映画で、色々考えるきっかけになりました。内容としては、企業でもあり得ることだと思いました。
・それぞれの目線でLGBTについて考える、感じるきっかけとして良かったように思います。社員や家族にも見てもらい感じた事をお互いにディスカッションしたいと感じました。今後、新入社員研修等でも活用したいと感じました。
・支援者側が方法を誤ると、結果的に当事者の方を苦しめることになってしまうので、まずは「知る」「理解する」ことが大切であると感じました。

LGBT当事者トークセッション
特定非営利活動法人ASTAの松岡さん、原岡さんに登壇頂きました。ASTAは名古屋を中心に、幼稚園~大学でのLGBT出張授業や講演会、LGBT成人式などを行っている団体です。

▼松岡さんにはLGBT当事者の子どもを持つ母親としての立場からのお話の他、学校や家庭での配慮などについてもお話頂きました。

▼FtMトランスジェンダーの当事者である原岡さんには「カランコエの花」の感想、自分自身の体験として学校生活・就職活動・職場で困ったことや嬉しかった配慮などについてお話いただきました。

参加者からのコメント
・LGBTかどうかという個人の問題にしたり、何をしてあげるべきかという上から目線ではなく、一人ひとりの個性・人格に向き合うことが大切。当たり前のことなのに、属性に意識が向きがちだと再認識しました。
・困っている実体験は、普通では気づかないことだったので貴重なお話しでした。
・家族や友人に当事者をいると想像することで身近に感じられるというのは、非常に分かりやすかった。
・当事者の方の悩みや思いが良く伝わりました。映画を見ての感想等も目線が異なり参考となりました。先ずは認識すること、性格や人格を尊重することを念頭に1人でも多くの人がAllyとして賛同してくれるよう社内の活動に取組みます。
・当事者のお話が聞けると理解しやすいと思いました
・企業でLGBTの取り組みをする際には、当事者への支援について考えがちですが、当事者でない92%の方への働きかけこそ重要であると思いました。

情報交換タイム
参加企業同士で自社の取り組み状況の共有などを行いました。



参加者からのコメント
・社内施策は「絶対いる」と強く発信し、継続的に推進する事が大事と改めて気付いた。お金をかけずできる事からすぐに取り組みたい。
・どの企業も同じところで悩んでいるんだな、仲間だなと心強く思いました。
・他社の取組み事例や考え方が参考となりました。Allyストラップの可視化は検討したいと思います。
・自社でできること、求められていること、できないことを決めて少しずつ取り組むしかないな、と思いました。
・弊社では取り組みはまだこれからという段階ですので、LGBTの取り組みを積極的に進めている企業の方々のお話を伺うことができてとても良かったです。

閉会の挨拶
オブザーバーとしてご参加頂いた特定非営利活動法人PROUD LIFE代表理事の安間優希さん、会場をご提案頂いたサンゲツさんよりご挨拶をいただいた後、司会の屋成から閉会のご挨拶させて頂きました。

▼PROUD LIFE代表理事の安間優希さん。名古屋を中心にLGBTの理解促進活動をされています。

▼サンゲツさんよりご挨拶いただきました。



お問い合わせ
●次回の開催について
LGBT-Allyサミットは年に数回開催予定です。次回開催が決まり次第ご案内をお送りします。
ご参加を希望される企業様は【info@outjapan.co.jp】までお問い合わせお願いいたします。

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