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「今年行くべき都市」に大阪が選出、IGLTA総会やプライドセンター大阪も決め手に

 米『ニューヨーク・タイムズ』紙が「今年行くべき世界の52ヵ所」を発表し、日本からは富山市と大阪市が選出されました。大阪市については、プライドセンター大阪が開設され、昨年はIGLTA(国際LGBTQ+旅行協会)の世界大会も開催され、日本のなかで「おそらく最も先進的な都市」だと紹介されました。
 
 
 『ニューヨーク・タイムズ』紙は2005年から年の初めに「今年行くべき」世界の旅行先を紹介するようになり、米国のみならず、こうして世界的にもニュースとして取り上げられる有名企画となりました。
 日本の都市も毎年のように紹介されていて、昨年は「西の京都」山口市、一昨年は盛岡市と福岡市が選出されたことで話題になりました。そして今年は、30番目に富山市が、38番目に大阪市が選ばれています。富山市については「能登半島地震の復興の一環で観光客を集めている」としたうえで、隈研吾氏が設計を手がけた富山市ガラス美術館や、毎年9月に行なわれる「おわら風の盆」などが紹介されています。大阪市については、4月から開催される大阪・関西万博を紹介したほか、JR大阪駅北側の大規模再開発地区・グラングリーン大阪を「広大な緑地を楽しめる画期的なプロジェクト」だと評価し、また、2022年に常設のLGBTQコミュニティセンター「プライドセンター大阪」が開設され、昨年は史上最多の参加を記録したIGLTA(国際LGBTQ+旅行協会)の大会が開催されるなど、G7で唯一同性婚が違法である日本のなかでも「おそらく最も先進的な都市」だと紹介していました。
 読売テレビのニュースでは、プライドセンター大阪の村木真紀代表が出演し、「10代の方から70代以上の方までいらっしゃいます。日本だけでなくて海外からも、いろんな方がいらしています」とコメントしています。訪れた外国人観光客にLGBTQフレンドリーな飲食店を紹介したりもしているそうです。
 
 世界的なメディアにおいて、日本の街がこのようにLGBTQ関連で好意的に紹介されるのは珍しく、おそらく初めてのことではないかと思われます。万博やグラングリーン大阪のことだけでなく、LGBTQセンターの存在やIGLTA総会の開催を挙げて「先進的な都市」である大阪市に「今年行くべき」とされているところが画期的です。
 おそらく、昨年のIGLTA総会に世界中から来られていた500名余りの方たちのなかに『ニューヨーク・タイムズ』にも関わっている方がいて、このようなおすすめ記事を書いてくれたのではないかと推察されます。そういう意味でもIGLTA総会は意義あるイベントでしたね。
 
 
 
 
参考記事:
52 Places to Go in 2025 (NY Times)
https://www.nytimes.com/interactive/2025/travel/places-to-travel-destinations-2025.html

「2025年に行くべき52か所」に富山と大阪 米NYタイムズ(日テレNEWS)
https://news.ntv.co.jp/category/international/e136edccaa37473ab285210083fb9e03
今年行くべき旅先、38番目に大阪「食や買い物で知られる大阪で芝生の上に座るのは一般的でなかった」(読売テレビ)
https://www.youtube.com/watch?v=77OGZVPJnVM

「今年の旅行先」に富山、大阪 食と文化紹介、米紙が選ぶ52選(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025010800274
富山市と大阪市「今年行くべき52か所」にNYタイムズが選出…「おわら風の盆」など紹介(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250108-OYT1T50035/
米NYT「行くべき52カ所」、今年は富山と大阪 地元から期待の声(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/AST182436T18UHBI00TM.html
「2025年に行くべき都市」とNYタイムズが激奨した日本の都市は? 2023年の盛岡、2024年の山口に続いてランクイン(クーリエ・ジャポン)
https://courrier.jp/news/archives/387702/

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