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リヒテンシュタインで同性婚が法制化、世界で38番目
1月1日からリヒテンシュタインで婚姻平等法が施行され、同性婚ができるようになりました。スイスとオーストリアに挟まれた小国は、欧州37カ国のうち22番目、世界では38番目の同性婚承認国となりました。
リヒテンシュタインでは2011年からシビルユニオンが認められてきました。リヒテンシュタイン統計局によると、これまでに(人口4万人のうち)43組のシビルユニオンへの登録がありました。2016年にはファミリーネーム法が改正され、婚姻した夫婦と同様に姓(名字)を変えることが可能になりました。2021年には最高裁が同性カップルの養子縁組の権利を認め、翌年、議会でも養子縁組法が承認されました。
2021年の選挙では80%の候補が同性婚を支持しており、2022年、婚姻平等法案の起草が議会で採択され、昨年5月、婚姻平等法案が24対1の賛成多数で可決され、この1月1日から施行されることになっていました。
スイスとリヒテンシュタインの米国大使館は、「この画期的な出来事は、婚姻平等に向かって休みなく活動してきた数えきれないくらいたくさんの人たちの献身の証である」とXに投稿し、制度実現に尽力してきた人々を讃えました。なお、スイスとリヒテンシュタインに駐在する米国大使はスコット・ミラーというオープンリーゲイの方で、彼は2022年リヒテンシュタインで開催された初めてのプライドにも参加し、婚姻平等の実現に努める人々へのサポートを表明していました。
リヒテンシュタインでの同性婚承認は、ドイツ語を第一言語とする国々の間では最後の承認でした。ドイツでは2017年から、オーストリアでは2019年、スイスでは2022年に同性婚が法制化されています。
参考記事:
Liechtenstein marriage equality law takes effec(Washington Blade)
https://www.washingtonblade.com/2025/01/02/liechtenstein-marriage-equality-law-takes-effect/
Same-sex couples can now legally marry in Liechtenstein(LGBTQ Nation)
https://www.lgbtqnation.com/2025/01/same-sex-couples-can-now-legally-marry-in-liechtenstein/