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タイで1月23日から同性婚登録が可能に。タクシン元首相も同性結婚式に出席するかも?
タイでは昨年9月24日、正式に婚姻平等法案が成立し、アジアで3番目の同性婚承認国となりました。1月3日、タイ内務省が婚姻平等法の施行に必要な準備を完了したと発表しました。23日からいよいよ同性婚登録が可能になります。また、チャクラポップ元議員がタクシン元首相に同性結婚式への出席を要請したとの報道もありました。
タイランドハイパーリンクスによると、アヌティン・チャンウィーラクーン副首相兼内務大臣は、婚姻平等法の施行に向けて、関係省庁と協議して「家族登録に関する内務省規則」の改正案を作成し、登録業務を担当する職員や登録官のための研修の実施と手順の確認や、新しい法律に対応したシステムと登録用書類の準備を指示しました。これらの準備は昨年12月中に試験運用が完了しており、全国の登録事務所で新しいサービスをスムーズに提供できるようになっているそうです。1月23日からは、全国の区事務所や登録事務所で同性婚の登録サービスが正式に開始され、結婚を望む同性カップルが法的に婚姻登録することが可能になります。
内務省は「新しい法律の下で結婚を希望するカップルがスムーズに手続きを行えるよう、内務省は必要なシステムや手続きの整備を進めてきました」「登録管理局は、裁判所の判決および法律の公布日から120日後の施行日を基準としており、この期間内に必要な手続きを進めてきました。現在、規則の正式な公布手続きが最終段階に入っており、予定通り1月23日からサービスを開始する準備が整っています」としています。
東京新聞はタイ東部プラチンブリ県で不動産開発会社を経営するパットさんと、2015年から交際しているパートナーのジンさんをフィーチャーしています。お二人は「待ち望んでいた法律が動きだす」と喜び、「法律の施行日に婚姻届を提出する予定」だそうです。LGBTQに寛容だとされているタイですが、ジンさんの家族の中には当初、二人の交際に反対する方もいたそうです。「年配の人には理解できないのかもしれません」「彼らも私たちが10年間つきあっているのを見ているから、心配していません」
婚姻届の提出とともに、同性結婚式を行なう予定のカップルも多いようです。
バンコク週報によると、2003年〜2005年にかけて当時のタクシン首相のスポークスマンを務めたこともあるチャクラポップ元議員が23年来のパートナーである男性と結婚式を挙げることになり、タクシン氏に結婚式への出席を正式に要請しました。チャクラポップ元議員はパートナーの男性をタクシン氏に紹介し、その場で結婚式に来てほしいと伝えたところ、タクシン氏からは、結婚式ではタイの伝統衣装を着用して正装し、縁起のよいタイミングを選ぶことが重要だとのアドバイスを受けたそうです。出席するかどうかはまだわかりませんが、タイで同性婚が認められたことを祝うという歴史的な意義もある結婚式ですし、ぜひ出席していただきたいですね。
なお、タイでは昨年8月、タクシン氏の娘のペートンタン氏(37歳)が史上最年少で首相の座に就いています。ペートンタン首相からも何か、同性婚実現を祝う声明なりアクションなりがあるのでは?と期待されます。
続報を待ちましょう。
参考記事:
同性カップル歓喜「待ち望んでいた法律が動きだす」 タイで同性婚を認める法律施行へ 東南アジア初(東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/370981
Home /タイランドニュース /タイ全国で同性婚登録が1月23日より開始~内務省が準備完了を発表(タイランドハイパーリンクス)
https://www.thaich.net/news/20250104mw.htm
同性婚認める結婚平等法が1月22日施行 タクシン元首相支持組織の元幹部が同性婚挙式(バンコク週報)
https://bangkokshuho.com/thaisocial-1567/