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Eテレで25日に特別番組「マイ・クローゼット」が放送されます

 『ボーイフレンド』の"ダイシュン"カップルの出演も話題になったEテレの「虹クロ」が、関連番組の一環として特別番組「マイ・クローゼット」を放送することがわかりました。トランスジェンダーの2人のゲストが、自身のクローゼットに眠る大切な服を通じて自分らしい生き方を模索してきた人生を語る番組です。


 登場するのは、建築デザイナーでジェンダーレスモデルとしても活躍する(映画『息子のままで、女子になる』に主演した)サリー楓さんと、映像クリエイターでTネット共同代表も務める木本奏太(かなた)さん。 
 サリー楓さんは、自身の名前の由来となったインドの民族衣装「サリー」との出合いや、「大嫌いだった」という学生服にまつわる思い出を語ります。木本さんは、女子として扱われることに違和を覚えていた小学生時代に初めて自分から欲しいと言えた「メンズのパーカー」や、性別適合手術を受けた後にも消えないコンプレックスを取り除くきっかけとなった「スーツ」にまつわる物語を語るそうです。
 聞き手を務めるのは「性別がない」モデルでタレントの井手上漠さん。3人は「服にはそれ自体を目標にさせるような、ゴールみたいな力がある」「苦しかった記憶があるからこそ、自分らしい服を着られた時のパワーが強いかも」「いろいろな経験がクローゼットの中に地層のように積み重なってる」といった、世間の“普通”とは違う自分を生きてきたからこその言葉を語ってくれます。そこには「自分らしい人生を生きるためのヒント」が詰まっています。
 
 収録を終えたサリーさんは、初めは自分のクローゼットを見せることへの緊張があったものの、実際の収録では自分自身の新たな一面を発見できたと語り、また、ジェンダーレスという言葉について「私は自分のファッションについて『ジェンダーレス』をやっているつもりはないんですよ。ただ自分のほしいものを年齢だとか性別だとか関係なく選んでいるつもりで。それを外から見るとジェンダーにとらわれていないからジェンダーレスって言われるのかもしれないんだけど、私はただ私自身が好きなものを選んでいるだけ、っていうのをこの番組に参加して気づきました」と語っています。「皆さん、ぜひ、私のクローゼット、そして奏太くんのクローゼットを見てください。皆さんをホームパーティーに招いたような気持ちで自宅にカメラをお招きしたので。私の家に遊びに来るような気持ちで番組を見ていただけたらいいなって思います」 
 一方、木本さんは、初めは緊張したものの、対話を通じて服にまつわる思い出が次々とよみがえり、充実した収録となったと振り返ります。クローゼットを見せることへの抵抗については「クローゼットっていちばん人に見せないものなんですよね。友人が遊びにきてもクローゼットを開けたりしないので、そこを見せるっていうところに少し抵抗があったんですけど、実際に井手上さんと楓さんに見ていただいてお話すると、少し一歩踏み込んで話せたみたいな気持ち、少し自分を開示して話せたみたいな気持ちではありました」と語っています。「3人それぞれの意見だったりとか、感じ方、捉え方、クローゼットに対する気持ちが違うので、どの人に感情移入ができるのかとか、そこも楽しんでもらえたらうれしいです」 

 
虹クロスペシャル「マイ・クローゼット」
Eテレ
1月25日(土)21:00-21:30
1月30日(木)14:35-15:05



参考記事:
服を通してLGBTQの人生をひもとく「マイ・クローゼット」放送。ナレーションは千葉雄大!(TVガイド)
https://www.tvguide.or.jp/news/news-3542653/

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