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バンコクの婚姻平等セレモニーの様子をNHKがレポート
婚姻平等法が施行される23日にバンコクのパラゴンホールで開催される祝賀セレモニーの様子をNHKが「国際報道 2025」でレポートすることがわかりました。
こちらのニュースでお伝えしたように、23日にタイで婚姻平等法が施行されることを記念し、バンコクのパラゴンホール(サイアムパラゴン5階)でバンコクプライドとバンコク都が「Marriage Equality」と題した愛と平等を讃える結婚セレモニーを開催します。たくさんのLGBTQのカップルの婚姻登録や、展覧会、パネルディスカッション、レインボーのプライドカーペットでのセレモニー、そしてぺートンターン首相らのスピーチ、ドラァグクイーンショーやライブなどが予定されています。この歴史的なイベントの模様を酒井美帆キャスターが取材します。「関係者の喜びの声と共に、今も根強く残る差別の解消など、今後の課題にも迫る」内容になるそうです。
国際報道 2025
酒井キャスター現地取材 タイ同性婚法施行 課題は
放送予定:
NHK BS
1月23日(木)22:00-22:45
NHK総合
1月24日(金)4:15-5:00
タイランドハイパーリンクスによると、このような祝賀セレモニーはバンコクだけでなく地方でも計画されており、プーケットの巨大ショッピングモール「ジャンセイロン」で開催予定のイベントはバンコクに負けない盛り上がりが期待されています(公式サイト等はないのですが、「DOPA Day One: Equality Rings in 878 Districts」というイベントで、施行前夜の22日から開催されるそうです)。「タイ全土がこの歴史的瞬間を祝う準備を進めています」とのことです。
また、1月18日・19日にはバンコクのルムピニー公園で同性婚実現を祝うイベントが開催され、LGBTQA+を主題とした映画の上映やアーティストによるコンサート、トークショーなどが行なわれたようです。
時事通信は19日、バンコクに住むトランス男性の会社員・ケビンさんと、インフルエンサーの女性・ナッニチャーさんのカップルをフィーチャーした記事を配信していました。ナッニチャーさんは以前、結婚して子どもも産まれましたが、夫が家にお金を入れないため、離婚し、男性不信になったといい、2019年からケビンさんと交際し、今は元夫との間の息子も一緒に3人で暮らしています。ナッニチャーさんの息子はケビンさんを「パパ」と呼び、悩み事の相談などもしているそうです。交際に反対していた両親も、ケビンさんの人柄に触れて考えを変えたといいます。
法的に婚姻が認められることで、お二人は異性婚夫婦と同様に配偶者として扱われ、財産を相続することなども可能になります。ケビンさんは「結婚できず悲しい思いをしてきたLGBTQの友人らを知っている。これからのタイはそうした国ではないとアピールしたい」と語りました。
23日はたくさんのカップルが法的に婚姻ができるようになることの喜びを噛み締め、全国各地でセレモニーが開催され、お祝いムード一色の素晴らしい1日になりそうです。レポートを楽しみにしましょう。
参考記事:
1月23日、タイ初の平等婚登録を祝う全国イベント開催(タイランドハイパーリンクス)
https://www.thaich.net/news/20250118pp.htm
タイ同性婚合法化で各種イベント、首相府では記念撮影も(newsclip.be)
https://newsclip.be/thai-news/thai-local/18156
タイで同性婚可能に 「結婚平等法」23日施行(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025011800364