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「LGBTユースのためにおとなができること〜サポーターズガイド〜」が発行

 LGBT(かもしれない人を含む)の子ども・若者の居場所づくりに取り組む一般社団法人「にじーず」が、LGBTユースと関わる大人に向けた冊子「LGBTユースのために大人ができること〜サポーターズガイド〜」を制作・発行しました。公式サイトで販売するほか、職員研修や今後の施策の参考にしてもらうため、全国の自治体に無料で配布するそうです。


 「にじーず」は2016年から自身が性的マイノリティ(かもしれない)と思う10代20代の人たちが、安心してセクシュアリティについて話したり友達をつくりたいという切実なニーズに応えるため、東京、京都、岡山など全国14都市(およびインターネットの仮想空間メタバース)で居場所づくりとしてのセーフスペースの開設に取り組んできました。

 その活動のなかで、近年、保護者や教育関係者等から「LGBTの若者のために大人として何ができるのか?」という質問を受けることが増えてきたということがあり、今回、そのような大人に向けて、LGBTの若者のリアルな声や、LGBTの若者を支える大人の姿を紹介する冊子を作成したんだそうです。この冊子を通じて、10代のLGBTのリアルな声を社会に伝え、見守る大人を増やし、ゆくゆくはLGBTの子ども・若者を社会全体で支える文化を日本に根付かせることを目指しているそうです。なお、冊子はクラウドファンディングを通じた寄付を財源としています。 

 冊子はロバート キャンベルさんと膳場貴子さんの対談「LGBTの子どもたち、そして私たち」や、LGBTユースの座談会「先生たちに知ってほしいこと」、ユースのリアルボイスアンケート、多様な性を前提とした子どもとの関わり方など、教育関係者や保護者をはじめ、大人たちがLGBTQユースの生の声に触れたり、どのように当事者の子どもたちと接したらよいかということなどを学ぶことができるような内容になっています。
 にじーずの公式サイトで1冊700円(税込、送料無料)で購入できます。

 同団体の遠藤まめた代表は、「これまでたくさんの子ども・若者たちをサポートしてきたにじーずだからこそ、LGBTの子ども・若者を支えたいと考える大人を応援し、もっと増やしていきたいと思っています。そして、LGBTの子ども・若者をみんなで支えられるような社会を目指したい。その第一歩がこの冊子です。子ども・若者たちのために工夫をこらす大人、真剣に向き合う大人、子ども・若者たちが夢を持ってのびのびと生きられる社会のために動く大人がたくさんいます。ロールモデルや事例をみなさまに紹介することで、素晴らしい取り組みがさらに増え、より多くの大人がLGBTの子ども・若者たちを支えたいと思うきっかけになることを願っています」と語っています。



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