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台湾籍と中国籍の同性カップルが初めて婚姻届を受理されました
台湾の方と中国本土の同性パートナーとの婚姻が認められたというニュースを先月、お伝えしていましたが、このたび、第1号カップルとして高雄の台湾人男性と中国人男性のカップルの婚姻が認められました(おめでとうございます)
高雄市政府民政局は8日、両岸(台湾と中国)間の同性カップル1組が市内の戸政事務所(戸籍業務を担当する役所)で婚姻手続きを済ませたと発表しました。全国初だそうです。
この日手続きを行なったのは、台湾人男性のライアンさん(仮名)と中国籍のライさん(仮名)。二人は2019年に米国で同性婚をしていて、先週、内政部(内務省)移民署による面談を受けていたそうです。
高雄市政府民政局は、婚姻の平等は国や民族を問わず、同性カップルも権利を享受すべきであると強調し、全国で初めて両岸同性カップルが婚姻手続きを行なったことは人権都市としての高雄に歴史的意義と価値を与えたとして、新たなカップルの誕生を祝福しました。
二人は台湾当局に対し、婚姻を認めるよう裁判を起こしていましたが、ようやく願いが叶いました。ライアンさんは「二人で台湾で生活できる。子どもを育てるかどうかも考えたい」と喜びを語りました。
台湾では2019年5月にアジアで初めて同性婚を承認しましたが、同性婚未承認の国の人と台湾人の同性婚は認められず、有吉英三郎さん&盧盈任さんをはじめ何組もの国際同性カップルが訴訟を起こし、個別に婚姻の権利を勝ち取ってきました。昨年1月、ようやく台湾人と同性婚未承認国の外国人との同性婚が認められましたが、登録手続きの問題で中国本土の人との同性婚だけは認められていませんでした。それもこの9月に認められ、台湾の人は国籍を問わず、すべての国の方と同性婚が認められることになりました。
日本でもすでに、台湾の方と同性婚している方がいらっしゃいます。台湾に移住する方も増えることでしょう。
日本で婚姻平等が認められるのはいつになるでしょうか。一日も早く実現してほしいですね。
参考記事:
台湾人と中国人の同性婚初の受理 男性カップル、当局の新決定受け(共同通信)
https://nordot.app/1215966495638586161?c=302675738515047521
台湾人と中国人の同性カップル、婚姻手続き済ます 全国で初(中央社フォーカス台湾)
https://japan.focustaiwan.tw/society/202410080005