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九州朝日放送が10/21〜10/27に「レインボーウィーク」開催、テレビやラジオでLGBTQをフィーチャー

 九州では11月2日・3日に福岡市で九州レインボープライド2024が開催されますが、これに先立ち、10/21〜10/27、KBC九州朝日放送が「レインボーウィーク」開催し、テレビ・ラジオの各番組でLGBTQのことを取り上げたり、ミニ番組を制作・放送したりするそうです。


 KBCグループホールディングス株式会社は10月1日、「多様性こそがユニークな未来を創造する力だと信じ、ダイバーシティ&インクルージョンの実現に向けたさまざまな取り組みを着実に推進していきます」と宣言する「KBCグループダイバーシティ&インクルージョン宣言」を発表しました。その中で、「多様性を尊重し、互いを認め合う組織づくり」「多様性を活かしたコンテンツ制作と発信」「地域との連携を深め、ともに未来を創造する」という3つのビジョンを掲げていますが、「多様な人々の声や価値観を反映させたコンテンツの制作と情報発信」という趣旨で、今回の「レインボーウィーク」が企画されたようです。

 レインボーウィークの特設サイトでは、
「LGBTQ+の課題は、日本国内でも認知されるようになりました。しかし今も、ネット上でも日常生活でも、当事者への心無い発言が目に付きます。
「差別のない社会」には、当然、性的マイノリティの方々も含まれます。
 誰もが居場所を見つけることができる社会。そして何より、子どもたちが、自身のセクシュアリティが原因で居場所を無くしたり、傷ついたりすることがあってはなりません。
 そのために、まずは正しく認知すること。当事者の声を広く周知すること。
 もしも、自分の家族だったら、友人だったら、仕事仲間だったら— そんな視点で、“自分事”として捉えること。
 KBCでは当事者の方々の想いや活動などを伝える「レインボーWeek」プロジェクトを展開します。
 ここ福岡・佐賀の当事者もそれ以外の人たちも、互いに等しく尊重し合えるような社会づくりの一助を目指します。」
と記されています。「LGBTQを理解しよう」ではなく、LGBTQ+の課題(社会に残る差別が原因で当事者が生きづらさを感じたり困難に直面したりという課題)という言葉から始めているところや、SNSでのヘイトの問題に触れているところに表面的ではない支援の姿勢や本気度が感じられます。
 
 10月21日(月)~27日(日)の1週間、KBCのテレビ・ラジオの各番組で、性的マイノリティについて考える企画を放送するほか、ミニ番組の制作・放送や、KBCグループ内での性的マイノリティについて学ぶ講演会の開催も予定しているそうです。具体的にどんな番組が放送されるかは「COMING SOON」なのですが、おそらく九州レインボープライドの告知であったり、地元の当事者の方たちが登場して語るような番組になるのではないでしょうか。
 地方の放送局がこのように「レインボーウィーク」を掲げてLGBTQの社会的課題に取り組むというのは、なかなかないこと。注目しましょう。




参考記事:
KBC グループ「ダイバーシティ&インクルージョン」宣言(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000055713.html

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