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【同性パートナーシップ証明制度】全国19の府県と150の市町村が加入する自治体間連携ネットワークが11月スタート
戸籍上同性のカップルも婚姻相当であると自治体が承認し、証明書を発行する制度について、別の自治体に引っ越した際、再び手続きを一からやり直さずとも継続して(ごく簡単な手続きで)制度を利用できるよう、これまで、いくつかの自治体の間で個別に連携協定を結ぶやり方が採用されてきましたが、11月から「パートナーシップ制度自治体間連携ネットワーク」が発足し、全国19の府県と150の市町村が一気に加入することが明らかになりました。
これにより、「パートナーシップ制度自治体間連携ネットワーク」に加入する自治体の間で引っ越す場合、転入先に申告書を提出して本人確認するだけで公的な認定が継続されるようになるそうです。
愛知県公式サイトによると、加入自治体は以下の通りです。
青森県:青森県
秋田県:秋田県、潟上市
山形県:山形県
茨城県:茨城県
群馬県:群馬県、渋川市、千代田町、大泉町
埼玉県:さいたま市、川越市、行田市、所沢市、飯能市、加須市、春日部市、狭山市、羽生市、深谷市、草加市、越谷市、蕨市、戸田市、入間市、久喜市、鶴ヶ島市、日高市、吉川市、川島町、松伏町
千葉県:千葉市、流山市
神奈川県:相模原市、横須賀市
新潟県:新潟県、新潟市、長岡市、三条市、新発田市、村上市、上越市、胎内市
富山県:富山県
福井県:福井県、福井市、敦賀市、小浜市、勝山市、鯖江市、あわら市、越前市
岐阜県:岐阜県、関市、海津市
愛知県:愛知県、名古屋市、豊橋市、岡崎市、一宮市、瀬戸市、半田市、春日井市、豊川市、豊田市、西尾市、蒲郡市、犬山市、江南市、小牧市、新城市、東海市、大府市、知多市、知立市、豊明市、日進市、田原市、清須市、豊山町、大口町、扶桑町、東浦町、武豊町、幸田町
三重県:三重県、いなべ市、伊賀市、明和町
滋賀県:滋賀県、長浜市、近江八幡市、草津市、甲賀市、米原市
京都府:京都市、福知山市、綾部市、亀岡市、向日市、長岡京市、南丹市、木津川市、大山崎町
大阪府:大阪府、大阪市、堺市、池田市、吹田市、貝塚市、枚方市、茨木市、泉佐野市、富田林市、松原市、大東市
兵庫県:兵庫県、神戸市、姫路市、尼崎市、明石市、西宮市、芦屋市、伊丹市、加古川市、宝塚市、三木市、高砂市、川西市、三田市、加西市、丹波篠山市、丹波市、南あわじ市、淡路市、宍粟市、たつの市、猪名川町、播磨町
奈良県:奈良県、大和郡山市、天理市、生駒市、平群町、斑鳩町、川西町
和歌山県:和歌山県、橋本市、新宮市、那智勝浦町、串本町
岡山県:笠岡市
福岡県:福岡県、北九州市、福岡市、直方市、田川市、古賀市、福津市、粕屋町、香春町、苅田町
佐賀県:佐賀県、唐津市、上峰町
熊本県:熊本市、菊池市
大分県:大分県、日田市、豊後大野市
自治体間の連携協定は2019年に福岡市と熊本市が初めて結び、その後、全国各地に少しずつ広がりを見せてきましたが、今回、全国の150もの自治体が連携し、転居時の手続きの簡便化を促進してくれたことは画期的で、連携協定の動きがここにきてダイナミックな進化を遂げたと言えそうです。
ただ、制度導入自治体は全国で450を超えており、今回発表されたのはそのうちの約1/3に過ぎず、人口の多い札幌市、東京都、横浜市、金沢市、静岡県、岡山市、広島市、那覇市などは加入していないようです。東京都の中には、公正証書の作成が必要な(宣誓方式ではない)渋谷区なども含まれているため、もしかしたらこの全国ネットワークに参加することは難しいかもしれませんが、今後も加入が増えていくのではないかと見られます。(※なお、連携が難しくなるからという理由ですべての自治体が宣誓方式で統一されたほうがよいということは言えません。一つひとつの自治体が最良の制度とはどのようなものか?を(当事者の声を聞いたりしながら)検討した結果として多様な制度が生まれているわけですから、それらは尊重されるべきでしょう。また、男女のカップルと同等に婚姻制度が利用できるようになるのが最も望ましい解決策ではあることは言うまでもありません)
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なお、東京都では、11月1日に制度導入2周年を迎えることから「多様な性に関する都民の皆様の理解を推進するとともに、性的マイノリティのパートナーシップ関係に係る生活上の不便の軽減など、当事者の方々が暮らしやすい環境づくりにつなげるため」、都庁第一本庁舎とレインボーブリッジがレインボーカラーにライトアップされるそうです。併せて、都庁第一本庁舎1階アートワーク台座などでパネル展示が行なわれるほか、都庁第一本庁舎2階、新宿副都心4号街路地下道柱面デジタルサイネージでPR動画も流れるそうです。
「東京都パートナーシップ宣誓制度」運用2周年関連企画の実施について
◎レインボーライトアップ
日時:11月1日(金)18:00-23:00 ※ただし、都庁第一本庁舎については、プロジェクションマッピングの時間を除く
場所:都庁第一本庁舎及びレインボーブリッジ(首都高速道路株式会社)
◎パネル展示
都庁第一本庁舎1階アートワーク台座(10月31日~11月6日)
ヒューマンライツ・フェスタ東京2024(11月23日~24日)
◎PR動画の放映
都庁第一本庁舎2階、新宿副都心4号街路地下道柱面デジタルサイネージ(11月1日~30日)
参考記事:
パートナーシップ制度 県と7市が全国ネットワークに加入へ(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20241031/3050019174.html