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コカ・コーラとファミリーマートがカミングアウトデーに協業、来年のPRIDE月間に向けて
コカ・コーラボトラーズジャパンとファミリーマートは、カミングアウトデーである10月11日、性の多様性について考える協業イベントで交流し、2025年6月に計画しているプロモーションのデザイン案についてアイデアを出し合いました。
両社は「多様性をちからに」をテーマに、2023年からD&I分野における協働を開始し、初年度となる昨年は「知る」をコンセプトに、両社のALLYメンバーを増やす社内イベントを開催、そして今年は「動く」をコンセプトに、ALLYメンバー自らが考え、行動することを目的とした活動を展開しているそうです。
当日は、初めて会場でのダイレクトコミュニケーションを図り、両社のALLY約80人が集まり、それぞれの取組みの活動を報告したほか、ブルボンヌさんをゲストに招き、来年のプライド月間に計画しているプロモーションのデザイン案について協議しました。ブルボンヌさんは「SOGIという言葉があるように、全員が性にまつわる属性を持っていて、そのバロメーターが1人1人違うだけ。性の多様性を知ることは周囲や自分自身のことを知ることにもつながる」「ALLYは“性的マイノリティを助ける人”ではなく、当事者意識をもって性について知ろう・学ぼうとしている人たち」と語りました。
プロモーションのデザインの協議では、ALLYを広げるために発信したいメッセージや、そのイメージとなるモチーフを考えました。会場では白熱した意見交換が繰り広げられ、オンライン参加者からも積極的な発表があったといいます。
今回、ALLYメンバーが検討したデザイン案は10案程度に絞り、ブルボンヌさんと両社社員による投票で1デザインを決定するそうです。
イベントを終えたコカ・コーラボトラーズジャパンの東由紀執行役員最高人事責任者兼人事・総務本部長は「社員がポジティブに動いていることを社会に発信することがパワフルなメッセージになる。本日のようなアイデア出しも両社がお互いの強みを持ったうえで話し合うことで広がる」と述べました。
ファミリーマートの大橋結実子サステナビリティ推進部 CSR・ダイバーシティ推進グループマネジャーは「サステナビリティ領域における連携のなかで、両社で発信することのインパクトの大きさを改めて痛感した」と語りました。
日本コカ・コーラと全国5社のボトリング会社などで構成されるコカ・コーラシステムは2021年、戸籍上同性のパートナーにも対応した福利厚生および就業規則の整備を完了し、全国約2万人の社員が、パートナーが同性であっても異性婚配偶者と平等に扱われることになりました(詳細はこちら)。2022年には「LGBTQ+アライのためのハンドブック」を製作し、全国約2万人の日本のコカ・コーラシステムの従業員に配布しただけでなく、企業サイトに公開し、LGBTQ+への理解促進を検討するあらゆる企業・団体が無償で利用できるようにしました(詳細はこちら)。今年4月には、設置企業が行なうDE&Iの取組みの社内発信をサポートする自動販売機「DE&Iサポート自販機」の展開を開始しました(詳細はこちら)
ファミリーマートは2021年、東京レインボープライドに合わせてレインボーカラーのファミチキ袋を展開し(詳細はこちら)、2022年にはレインボーカラーのラインソックスをリリースして多くの当事者に利用され(詳細はこちら)、2023年にはこれらの取組みに加え、これまで夫婦や親族に認めていたタイプの加盟店契約を同性カップルにも適用しました(詳細はこちら)
食品業界で目に見えて有意義な取組みを行なってきたコカ・コーラとファミリーマートが協同し、今年のカミングアウトデーにふさわしい、素敵なイベントを開催したというニュースでした。(なお、カミングアウトデーは1979年にワシントンDCで開催された「March on Washington for Lesbian and Gay Rights」を記念し、PRIDE月間だけでなくもう1つのPRIDEを祝う契機としようということで提唱されたものです。ですから、来年のPRIDE月間に向けた取組みをこの日に行なうことには意味があります)
参考記事:
ファミリーマートとコカ・コーラボトラーズジャパンが「国際カミングアウトデー」に交流 企業の垣根超えて多様性を尊重し合う(食品新聞)
https://www.ssnp.co.jp/beverage/588763/
ファミリーマートとコカ・コーラ ボトラーズジャパン
ALLYメンバーが女装パフォーマー・ブルボンヌ氏とともに
LGBTQ理解促進につなげるためのロゴデザインを検討(ファミリーマート)
https://www.family.co.jp/sustainability/topics/2024/s20241015.html