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パラリンピック男子走り幅跳び4位入賞のディミトリ・パヴァデ選手がカミングアウト
パリパラリンピックの男子走り幅跳び(T64)決勝に出場したフランスのディミトリ・パヴァデ選手が、ゲイであることをカムアウトしました。
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パヴァデ選手は3年前の東京大会で銀メダルを獲得しています。9月4日に行なわれたパリ大会男子走り幅跳び(T64)決勝では、わずか0.06メートルという僅差でメダルを手にすることはできなかったものの、4位に入賞しました。決勝後の7日、彼はインスタグラムにレインボーカラーのゲイの記号を持って微笑む写真とともに「新たな闘いが待っています。この瞬間を待ち望んでいました。周りに何を言われようとどう思われようと関係ありません。私はもう一度立ち向かい、克服し、前進する準備ができています」「私は小柄で、ミックスルーツで、足は一本です。さらには、ゲイなのです!!!」「私や同じような立場の人たちは、あさましい発言や根拠のない批判をやめさせるという選択肢を与えられてきませんでした。なぜならそんな人たち世界を変えることはできないのですから」と投稿しました。
五輪公式サイトによると、パヴァデ選手はマダガスカル島の約680キロ東にあるフランス領レユニオン島に生まれ、2007年のクリスマスイブに、職場だったレユニオン島の港でフォークリフトにはねられて負傷し、右足の脛骨を切断することを余儀なくされました。パヴァデ選手は再び自力で歩くことを決意し、リハビリを懸命に行ない、その後、パラ陸上競技と出会いました。ブレードを使って走ったり跳躍したりすることを学んだパヴァデ選手は、走り幅跳びのフランス代表になり、パラリンピックのほか欧州選手権や世界選手権に出場するようになりました。
パヴァデ選手は、これまで障害者を代表する人になりたいという夢を持っていましたが、LGBTQIA+コミュニティのために闘いたいという願いも加わったとインスタグラムで語っています。また、ありのままに生きるのが難しいと感じているアスリートや、自身のアイデンティティを公表できない人々に「強さと勇気」を与える存在でありたいとも語っています。「障害は隠したり恥じたりするものではありません。性的指向も同じです」「だから自分自身を受け入れて、孤独ではないことを忘れないでほしい。人生はとても短く、たくさんの美しいものがあるのですから」
カミングアウトによってディミトリ・パヴァデ選手は、パリパラリンピックに出場した5人の男性のOUTアスリートの一人になりました。
母国フランスでパラリンピックが開催されたことが、彼のカミングアウトを特別なものにしました。
参考記事:
仏パラ選手が試合後にゲイであることを公表。レインボーを手に「この瞬間を待ち望んでいた」(ハフポスト日本版)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/dimitri-pavade_jp_66de44bae4b0850940b52a6d
Paralympian Dimitri Pavade comes out as gay in the midst of the Paris Paralympics(Outsports)
https://www.outsports.com/2024/9/7/24101232/dimitri-pavade-gay-paris-paralympics-france-long-jump-coming-out/