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【住民票続柄】愛知県犬山市も事実婚と同様の表記を承認、神奈川県三浦市でも検討中
愛知県犬山市が、同性カップルの住民票の続柄について、男女の事実婚と同様の「夫または妻(未届)」の表記を認めることがわかりました。犬山市ではこれまで同性パートナーを持つ方に対して「縁故人」の表記を認めていましたが、市内に住む同性カップルから要望があり、10月から事実婚と同様の表記を選択できるようにするそうです。
総務省は社会保障の適用の判断などで「実務上の支障をきたす恐れがある」などとしていますが、犬山市は現時点で不具合が生じることはないとしています。
犬山市は、これを機に、市が対応する介護サービスの代理申請などについて同性パートナーも手続ができるようにするそうです。
長崎県大村市の先進的な取組みを受けて、全国で少しずつ同じ対応を行なう自治体が増えていますが、愛知県内では初めて、犬山市が一歩前進を見せました。
なお、毎日新聞で11日、住民票「広がる「夫(未届)」「妻(未届)」 同性カップルの続き柄表記変更」という記事が掲載され、神奈川県の横須賀市、逗子市、葉山町で同性カップルの住民票続柄変更の対応が認められたことがフィーチャーされていました。
記事では、三浦市でも同性カップルの続き柄表記の変更について内部で前向きに検討していると明かされました。担当者は「具体的な開始時期や表記の仕方については決まっていないが、いろいろな角度から一番良い方向を考えていきたい」と話しているそうです。
三浦半島の横須賀、鎌倉、逗子、三浦、葉山の5市町は「パートナーシップ宣誓制度」の相互利用協定を結んでいる間柄です。残るのは鎌倉市ということになりますが、毎日新聞が鎌倉市に尋ねたところ、「総務省の見解に基づいて続柄表記の変更は現時点では考えていない」とのことです。
参考記事:
愛知県犬山市同性カップルの住民票の続柄 男女の事実婚と同様「未届けの夫、または妻」表記へ 市の一部手続きがパートナーでも可能に 県内で初めて(中京テレビ)
https://news.ntv.co.jp/n/ctv/category/society/ctaa41900bb59a46d5802c58c0f1071715
男女の事実婚に準じた形に…住民票の続柄表記で同性カップルに「未届けの夫や妻」の記載認める方針 愛知県犬山市(東海テレビ)
https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20240912_36311
広がる「夫(未届)」「妻(未届)」 同性カップルの続き柄表記変更(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20240910/k00/00m/040/315000c