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【婚姻平等訴訟】九州訴訟の二審が結審、12月13日に判決言い渡しへ
「結婚の自由をすべての人に」九州訴訟の二審(控訴審)の裁判が9月2日、福岡高裁(岡田健裁判長)で結審し、12月13日に判決が言い渡されることになりました。
一審の福岡地方裁判所は昨年6月8日、個人の尊厳に立脚した家族法の制定を求めた憲法24条2項に違反する状態だという判断を示しましたが、どのような制度で同性婚を認めるかはさらなる議論が必要だなどとして、直ちに違憲とはしませんでした。「婚姻の自由」を保障した24条1項などについては合憲だとしました。このため、原告側が控訴していました(詳細はこちら)
9月2日、福岡高等裁判所で開かれた二審の最終意見陳述では、4人原告の方たちが意見陳述を行ない、違憲判決を求めました。
福岡のこうすけさんは「国が問題を放置している間に、地方自治体が進めているパートナーシップ制度の人口カバー率が9割近くになるなど、自治体は取組みを重ねています。同性婚の法制化が遅れるほど国が性的マイノリティを差別し、人権をないがしろにして不平等を放置していることになります」「「人権の最後の砦である裁判所にも無視されては生きる希望を失ってしまう」「(パートナーと)他人のまま死ぬのは絶対に嫌。憲法違反ということを国会にはっきりと示してください」と訴えました。
熊本のこうぞうさんは「(各地裁などで)違憲判決が出ているにもかかわらず、議論をしない政府に判断を委ねないでください。なぜ私たちが自らをさらし、司法に訴えなければいけなかったか想像してほしい」「私自身の小さな願いは、高齢の私の母と、パートナーの父が元気なうちに結婚をすること。双方の親から『おめでとう』と祝福されて結婚できる未来を生きさせて」「人生に希望を描かせてください」と訴えました。
12月13日に福岡高裁で判決が言い渡されることになり、閉廷後の記者会見で熊本のゆうたさんは「これまでの裁判で言いたいことは言い切った」と安らかな表情を浮かべたものの、判決まで「やきもきして過ごすと思う」と語りました。
全国5ヵ所で行なわれている「結婚の自由をすべての人に」訴訟。3月に札幌高裁で素晴らしい判決が出ましたが、10月30には東京高裁でも判決が予定されています(東京一次訴訟)。福岡高裁は全国で3番目の二審判決となります。愛知訴訟、関西訴訟の控訴審は進行中で、追って東京二次訴訟でも控訴審が始まる予定です。詳しくはMarriage For All Japanの公式サイトをご覧ください。
参考記事:
同性婚訴訟の判決は12月13日 2審の福岡高裁の審理終わる(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20240902/5010025492.html
「違憲判決を求める」男性カップルの同性婚訴訟で意見陳述 判決は12月13日 1審は「違憲状態」も賠償認めず 福岡高裁(テレビ西日本)
https://www.fnn.jp/articles/-/752827
「この国で生きる当事者に未来の選択肢をください」同性婚訴訟・福岡高裁12月に判決(毎日放送)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1401504
福岡同性婚訴訟 控訴審が結審(テレQ)
https://www.tvq.co.jp/news/news.html?did=2024090200000002
同性婚訴訟控訴審 福岡高裁の判決は12月に(九州朝日放送)
https://kbc.co.jp/news/article.php?id=13506706&ymd=2024-09-02
「違憲判決を求める」男性カップルの同性婚訴訟で意見陳述 判決は12月13日 1審は「違憲状態」も賠償認めず 福岡高裁(福岡TNCニュース)
https://news.tnc.co.jp/news/articles/NID2024090222404
福岡同性婚訴訟、12月二審判決 原告「愛を否定しないで」と陳述(共同通信)
https://nordot.app/1203237920433357666?c=302675738515047521
同性婚訴訟、福岡高裁は12月判決 原告「結婚祝福される未来を」(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASS9235GXS92TIPE003M.html
同性婚訴訟、福岡高裁での判決は12月13日 3例目の2審判決(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20240902/k00/00m/040/241000c
「政府に判断を委ねないで」 同性婚訴訟の控訴審が結審、12月13日判決 福岡高裁(熊本日日新聞)
https://kumanichi.com/articles/1534047