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【パリ五輪】史上最多となる195名のOUTアスリートが参加し、計42個のメダルを獲得

 パリ五輪が11日、閉幕しました。時事通信が「195選手がLGBTQ公表 計42個のメダル獲得 海外サイト」と報じているように、Outsportsの集計でカムアウトしたアスリートの参加は195名に上り、英国選手団の旗手を務めたトム・デイリー選手が銀メダル、同じく難民選手団の旗手を務めたシンディ・ヌガンバ選手が銅メダルに輝くなどして、「チームLGBTQ」の獲得メダル数は42個に及びました(内訳は金メダル15個、銀メダル13個、銅メダル14個です。32競技にわたり、少なくとも64名のOUTアスリートがメダルを獲得したそうです。195名のうちの64名、つまり33%で、これは東京五輪でメダルを獲得したOUTアスリートより少しだけ多いそうです)

 閉会式では(開会式と同じトマ・ジョリーが演出を務めたものの)あまりゲイテイストな演出は見られませんでした。ただ、中継していたNHKの解説コメントでノンバイナリーの選手が陸上女子に出場したことが紹介されていました。
 
 プライドハウス東京によると、2012年のロンドン五輪には23人のOUTアスリートが参加し、英国ではその後婚姻平等(同性婚の法制化)が実現しました。東京大会では186人のオリンピアンと36人のパラリンピアンがカムアウトして参加しています。毎回、その数は増えつづけています。

 フェンシング元日本女子代表でIOC理事の杉山文野さんは「水泳などで男女別の着衣を着なければならないことが嫌だった」といい、フェンシングを選んだのはユニホームに男女の差がなかったことが大きいと語っています。杉山さんは「スポーツ界が(LGBTQの問題を)人権問題として、しっかり意識することが大事」と強調しました。 

 大会理念の一つが「ジェンダー平等」で選手数が史上初めて男女同数になったパリ五輪ですが、LGBTQ的にも意義ある大会となりました。

 

参考記事:
195選手がLGBTQ公表 計42個のメダル獲得 海外サイト(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024081200151

A third of all out LGBTQ athletes at the Paris Olympics won a medal(Outsports)
https://www.outsports.com/2024/8/12/24100287/medal-count-paris-olympics-team-lgbtq-athletes-won-gold-silver-bronze/

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