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タイ入国管理局がパスポートと見た目が異なる方の懸念を和らげるキャンペーンを開始

 タイ入国管理局は2024年8月1日、パスポートの写真と見た目が異なる可能性があるジェンダーマイノリティ旅行者の懸念を和らげるための「Welcome Pride by Immigration」キャンペーンを開始しました。


 性別移行途中のトランスジェンダー、ノンバイナリー、ジェンダーノンコンフォーミングなどのジェンダーマイノリティの方たちのなかには、パスポートの写真や性別表記と自身の外見が異なって見える方もいて、そういう方たちは入国審査の際に咎められたり入国を拒否されたりという憂き目にあうのではないかと恐れを抱いていたりするため、タイ入国管理局は今回、必ず入国できると保証し、心配を払拭するようなキャンペーンを打ち出しました。具体的には、だったりパスポートと外見上の性別が一致しないように見える場合、入国管理官が代替書類と医療記録を精査して正規のパスポート所有者としての身元を確認できるそうです。タイ入国管理局によってすでに現在の容姿が記録されている場合は生体認証データにアクセスできるため、入国審査を簡単に通過できるそうです。
 タイ入国管理局は「タイは性別を問わず世界中の旅行者を歓迎します」としています。

 
 これまで様々、LGBTQツーリズムについての記事をお届けしてきましたが、今回のように国としてジェンダーマイノリティを歓迎し、入国審査における配慮を施策として実施し、キャンペーンを打ち出すというのは、おそらく初めてのことです。さすがはタイですね。


 

参考記事:
タイ入国管理局がLGBTQIA2S+の旅行者向けキャンペーンを開始、パスポートと見た目が違っても安心(タイランドハイパーリンクス)
https://www.thaich.net/news/20240802sw.htm

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