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パリパラリンピックに出場するOUTアスリートは少なくとも32名
8月28日から始まるパリパラリンピックに向けてOutsportsが「チームLGBTQ」のページを更新し、パリパラリンピックに出場するOUTアスリートは少なくとも32名に上ることが明らかになりました。
五輪など世界的な競技大会が開催される毎にカムアウトしているLGBTQの選手を報道しているOutsportsは、今大会と以前のパラリンピック出場者や、ファンおよびジャーナリストの情報から、パリパラリンピックに出場するOUTパラリンピアンのリストを作成しました。このリストの作成は、たいへん手間のかかる作業であり、まだ把握できていない方も少なくないと思われ、参加選手からの登録の呼びかけを行なっている最中です。今後も増える可能性があります。
東京パラリンピックの際は、初め史上最多の30名と発表され、最終的に36名にまで増えました。
パリパラリンピックに出場する32名の国別内訳を見ると、欧州と豪州、南北アメリカの選手がほとんどを占めています。
このうち、日本語メディアでもすでにニュースで取り上げられているのは、視覚障害を持つイタリアのバレンティーナ・ペトリロ選手で、女子200mと400mに出場します。トランスジェンダー選手として初の大会参加となります。
ペトリロ選手は2019年に性別適合手術を受け、昨年パリで開催された世界パラ陸上競技選手権大会の同競技でそれぞれ銅メダルを獲得しています。手術前は男子のカテゴリーで11回の国内タイトルを手にしています。
ペトリロ選手は12日、「いまだに信じられないが、舞い上がってはいない。東京大会への出場はわずかの差で逃していたので」「パリ大会について考えるのは、現地入りしてからにしたい」とコメントしました。
世界パラ陸上競技連盟は法的に女性とみなされた選手の各競技への出場を認めています。国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長は、同連盟の規定に従い、ペトリロ選手のパリ大会への出場を歓迎すると述べています。
参考記事:
TEAM LGBTQ AT THE 2024 PARIS SUMMER PARALYMPICS(Outsports)
https://www.outsports.com/paralympics/team-lgbtq/
パラ=イタリアの陸上選手、トランスジェンダー選手として初の参加(ロイター)
https://jp.reuters.com/life/sports/EDNEAN73MNM55A7G57YHD2S2LE-2024-08-14/