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【パリ五輪】トム・デイリーが英国選手団の旗手を務めました
東京五輪で2つの金メダルを獲得し、LGBTQコミュニティのために感動的なスピーチを行なった英国の「飛び込み王子」トム・デイリーが、26日（現地時間）に行なわれたパリ五輪の開会式で英国選手団の旗手を務めたことなどがニュースになっています。
Outsportsによると、今回のパリ五輪の開会式で旗手を務めたLGBTQは英国のトム・デイリー、難民チームのCindy Ngamba（カメルーン出身）、フィリピンのNesthy Petecio、トリニダード・トバゴのMichelle-Lee Ahye、ベネズエラのYulimar Rojasの5名です（東京五輪では6名でした）
トム・デイリーはローイング女子のヘレン・グローヴァーと共同で英国選手団の旗手を務めていて、開会式の放送ではわずかな時間でしたが、ボートの先頭にいる姿が映し出されていたと思います。
英国オリンピック委員会（BOC）の公式Xでは、（セリーヌ・ディオンも出演するし、船だし）「タイタニック」の名シーンを再現した、両手を広げるトムをヘレンが後ろから抱きかかえる様子を写した画像が投稿されていました。コメントはもちろん「Near, far, wherever you are...」（「My Heart Will Go On」の歌詞）です（素敵♪ 映画とは男女が逆なのも面白いですね。ゲイテイストです）
Near, far, wherever you are... #OpeningCeremony pic.twitter.com/xFbbCCk1y1
— Team GB (@TeamGB) July 26, 2024
トム・デイリーのインスタグラムにもその様子の画像が載っていますが、そこでは「テレビで見ている息子たちに小さなハートのサインを送ったんだ」と片手でハートの半分を作り、自宅で息子さんがもう片方のハートを手で作っている画像もアップされていました（トム・デイリーは『ミルク』でオスカーに輝いた脚本家のダスティン・ランス・ブラックと2017年に結婚し、現在は2人の男の子を育てています）
なお、トム・デイリーは東京五輪の際、演技の合間や応援席で編み物をする姿がテレビカメラに映り、「編み物王子」としても話題になりました。今大会でも編み物は健在で、五輪公式インスタグラムで「観客の中でちらっと映る、編み物をするトーマス・デーリーがいないとオリンピックじゃない」とのコメントで東京五輪とパリ五輪の編み物の様子を比較した画像が投稿されています。そのラブリーな姿にたくさんの好意的なリプが寄せられているようです。
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英国のみならず全世界的に有名になり、王子様的なキャラのアイドル的存在となった感のあるトム。本番の飛込み競技でも活躍し、チームLGBTQにメダルをもたらすことが期待されます。
それからもう1人、騎手を務めたLGBTQでニュースになった方がいました。
難民選手団の旗手となったボクシング女子75キロ級のシンディ・ヌガンバ選手です。
シンディ・ヌガンバはカメルーン生まれで、幼少期に父のいる英国のマンチェスターに移住、過去に拘束されて強制送還されそうになった際、同性愛者だとカムアウトし、難民に認定されました（カメルーンでは同性愛行為は違法でとされ、最高5年の懲役刑を科される可能性があります。ちなみに先日、大統領の娘で現在LA在住のブレンダ・ビヤが女性とキスする写真をインスタグラムに投稿し、国内で「恥ずべき行為」などと叩かれながらもLGBTQコミュニティから「カメルーンのLGBTQ+コミュニティにとってのターニングポイント」と賞賛されました）。現在は英国で国籍の取得を希望しています。
移住直後は太めの体形や英語の発音でからかわれたこともあり、苦労しましたが、15歳の時にボクシングに出会い、3度も英国でチャンピオンに輝くなど頭角を現し、パリ五輪出場権を獲得しました。彼女は「私の物語と旅が、難民だけでなく、何かを成し遂げようとしている全ての人々の刺激になるといい」と語っています。
参考記事：
Tom Daley among five flagbearers at Olympics Opening Ceremony who are LGBTQ and out（Outsports）
https://www.outsports.com/2024/7/26/24098125/tom-daley-team-gb-lgbtq-flagbearers-paris-2024-olympics-gay-diving/
東京五輪で話題の「編み物王子」が英国旗手 子供達に愛の合図＆タイタニック再現 ＬＧＢＴ公表から１１年（デイリースポーツ）
https://origin.daily.co.jp/olympic/paris2024/2024/07/27/0017935948.shtml?ph=2
パリ五輪開会式 英旗手の“編み物王子”トーマス・デーリー、「タイタニック」風登場が話題に！（スポニチアネックス）
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2024/07/27/kiji/20240727s00048000112000c.html
英国の“編み物王子”パリ五輪にもキターッ、見事な国旗披露 ネットもワクワク「きゃわ」（よろず〜）
https://yorozoonews.jp/article/15365674?p=28693164#google_vignette
夢追う気持ち、国境超えて 難民旗手のヌガンバ―パリ五輪（時事通信）
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024072600990