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ソウルとバンコクでプライドパレードが開催されました
6月1日、ソウルとバンコクでプライドパレードが開催されました。アジアを代表する2つの都市のパレードが、プライド月間の訪れを誇り高く告げました。
2000年に始まり、今年で25回目を迎えるソウル・クィア・パレードは、こちらのニュースでもお伝えしたように、保守系キリスト教団体のいやがらせによって市中心部・ソウル市庁前の「ソウル広場」を使うことができず、ソウル広場に近い明洞の大通りをメイン会場にして開催されました。それでも主催者発表で15万人が参加し、約4万3千人が行進しました。パレード参加者はレインボーフラッグや団体の大きな旗を高く掲げたり、LGBTQの権利工場を訴えるプラカードを掲げたりしながら、大型の華やかなフロートとともに市内を行進しました。
パレードだけでなく関連の複数のイベントも「社会的対立を誘発する」などとして市に使用不許可とされ、苦しい状況にあったソウルクィアカルチャーフェスティバル(主催団体)ですが、パレード自体は無事に開催されたようで、よかったです。
バンコクでは、こちらのニュースでお伝えしたように、5月31日から6月4日まで「愛の祝福」をテーマに「バンコクプライドフェスティバル2024」が開催されています(バンコク都とNarumit Prideの共催)。6月1日には国立競技場からセントラルワールドまでラマ1世通りを行進するプライドパレードが盛大に開催されました。
同性婚法制化を推進しているセター首相は31日のフォーラムに参加して「政権として性的少数者の権利をより広く認めるつもりだ」と語りました。セター首相はパレード当日にも参加していました(スゴいですね)
タイ国会では下院で1月に「男性」「女性」を「個人」に、「夫婦」を「パートナー」に書き換える婚姻平等法案が圧倒的多数で採択され、上院でも審議中で、7月に採択され、年内に同性カップルの婚姻が実現する見込みです。
タイはもともとLGBTQに寛容で、政府も観光施策にLGBTQのことを積極的に取り入れてきました。今回のプライド月間中に各地で開かれるイベントには86万人以上が参加し、およそ190億円の経済効果を見込んでいす。婚姻平等が実現することでいよいよ国際社会でもLGBTQ先進国と認められるということで、2030年のワールドプライドの誘致を目指しているそうです。
参考記事:
権利向上訴え行進、25回目 ソウルで開催、妨害行動も(共同通信)
https://nordot.app/1169593381706203434?c=302675738515047521
韓国ソウル中心部でLGBTQパレード 広場は2年連続で使用許可出ず(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20240601/k00/00m/030/193000c
ソウルでクィアパレード「共に生きる構成員」 広場は今年も使えず(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASS614J2MS61UHBI045M.html
タイ・バンコクでLGBTQ大規模パレード 東南アジアで初“同性婚認める法案”審議進む(日テレ)
https://news.ntv.co.jp/category/international/c3ee7acc04f940e1a7e8e91aa400f53c
年内に同性婚法制化へ 各地でLGBTQイベント―タイ(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024060100181
タイでLGBTQパレード 首相も参加、東南アジア初の同性婚法制化へ(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20240601/k00/00m/030/204000c
タイ 性の多様性を祝うパレードに20万人参加 年内にも「同性婚」法制化へ(テレビ朝日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000352401.html