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日弁連会長に就任した渕上玲子さんが抱負語る「男女共同参画やLGBTQへの理解促進を中心に」
今年2月、日弁連初の女性会長となる渕上玲子氏は同性婚支持者とのニュースをお伝えしましたが、渕上会長が長崎新聞のインタビューで「日本最大の法律家団体であり人権NGOとして、法制度に関して多様な意見を述べることが役割。男女共同参画や性的少数者(LGBTQ)への理解を深めることを中心に据えていきたい」と抱負を語ったことが報じられました。
75年の歴史を持つ日弁連で今年4月、女性初の会長に就任した渕上玲子さんは、長崎県西海市大島町出身ということもあり、長崎新聞の単独取材に応じました。渕上さんは1983年に弁護士登録しましたが、男女共同参画の発想もない時代であり、女性弁護士は就職さえ困難で、同期の男性弁護士との経験差や収入差に打ちのめされながらも「いろんな事件を選り好みすることなくやってきた」といいます。40年余りも社会の不条理と懸命に向き合い、市民の権利を守ってきました。だからこそ、ジェンダー平等やLGBTQの権利擁護への思いを強くしているそうです。
渕上会長は就任直後の4月10日、「結婚の自由をすべての人に」訴訟札幌高裁判決を受けて、同性婚の速やかな法制化を求める会長声明を発し、「同性婚に関する最初の高等裁判所判決において以上のような憲法違反の結論が示されたことは重く受け止められるべきであり、当連合会は、改めて、日々重大な人権侵害を生んでいる現在の違憲状態を解消するべく、国に対し、同性の当事者による婚姻を速やかに法制化することを求める」と述べています。
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今朝の最高裁長官の発言に続き、婚姻平等をはじめLGBTQの権利回復を目指すうえで司法が私たちの強い味方(アライ)になってくれそう、と期待できるようなニュースでした。
【参考記事】
不条理と向き合い、権利守り40年…「多様な意見 伝える役割」 女性初の日弁連会長・渕上玲子さん(長崎新聞)
https://www.nagasaki-np.co.jp/kijis/?kijiid=1158948509017620809