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5月17日は「多様な性にYESの日」です
5月17日は国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日(International Day Against Homophobia, Transphobia and Biphobia=IDAHOBIT)。1990年5月17日にWHO(世界保健機構)が、「国際障害疾病分類(ICD)」から同性愛の項目を削除することを決議し、同性愛は精神病ではないと世界に宣言したことを記念し、フランスのルイ=ジョルジュ・タンという活動家の方が提案し、世界中でLGBTQへの理解を求める(フォビアをなくそうと呼びかける)アクションが行なわれるようになりました。
日本では2006年、尾辻かな子氏、TOKYO Pride (東京プライドパレードの運営団体)、第10回レインボーマーチ札幌実行委員会、ゲイジャパンニュースが共同で「Act Against Homophobia」というプロジェクトを立ち上げ、新宿駅南口(Flags前)でアクションを行なったのが始まりで、以降、Idaho_netが呼びかけ人となり、「多様な性にYESの日」として全国に広がるようになりました。東京でパレードが開催されなかった年も、このアクションは続けられ、学生など若い方たちがたくさん参加し、意義ある活動になりました。
そんな「多様な性にYESの日」ですが、今年も各地で取組みやアクションがあるので、まとめてご紹介します。
今年も横須賀市が市のシンボル的な建物「ティボディエ邸」や市役所本庁舎をレインボーカラーにライトアップするほか、市役所北口展示コーナーでパネル展示を行ないます(5/15~5/17。ティボディエ邸ライトアップは5/17のみ)
盛岡市では、IDAHOBITと5/25(土)の「いわてレインボーマーチ2024」開催に合わせ、岩手県男女共同参画センターとコラボし、アイーナ6階ラウンジで展示を行なっています(なお、5/25はアイーナは全館休館です。今年はアイーナのレインボーライトアップがあるのかどうか…不明です)
名古屋では、レインボー名古屋が今年も三越ライオン前で街頭アクションを行ない、交流会会場の「Queer+s」までミニパレードを行なう「なごやIDAHOアクション2024」を実施します。
兵庫県西宮市や三田市の関西学院大学では、「多様な性にYESの日」に合わせて「関学レインボーウィーク」を開催しています。
13日は西宮上ケ原キャンパスの中央芝生で開会宣言をした後、認定NPO法人グッド・エイジング・エールズの松中権代表が中央講堂で講演しました。
14日には同キャンパスの図書館ホールで、ろうの女性二人の恋愛を描いた映画『虹色の朝が来るまで』が上映され、監督の今井ミカさんを招いたトークイベントも行なわれました。
16日は「トランスジェンダーの現状と未来 知る・聴く・考える」と題した公開研究会が開催。ランバス記念礼拝堂で「私らしいって何だろう」をテーマに参加者が自由に話し合うミーティングも開かれます。
17日のパネル討論では、LGBTQサークルに関わる当事者の学生らが登壇し、学校生活などの身近な視点から当事者を取り巻く環境を考えたり、これまでの活動を紹介したりします。いずれも西宮上ケ原キャンパスの図書館ホールで開催。
各キャンパスでは、学生のジェンダー意識調査の結果を紹介するパネルを17日まで展示。図書館では31日までLGBTQに関する図書コーナーが設けられます。
なお、兵庫県といえば、神戸で2011年から13年間にわたってIDAHOのアクションを行なってきた神戸IDAHOが、主催の方の事情により活動を休止したそうです(詳しくはこちらをご覧ください)。長い間、おつかれさまでした。
和歌山県では、NPO法人チーム紀伊水道が12日にJR和歌山駅で「わかやま愛ダホ!2024」を行なったそうです。
ほかにもあるかと思います。わかり次第、追記します。