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コカ・コーラボトラーズジャパンが企業の社内発信をサポートする「DE&Iサポート自販機」を開発
コカ・コーラボトラーズジャパンが4月3日、設置企業が行なうDE&Iの取組みの社内発信をサポートする自動販売機「DE&Iサポート自販機」の展開を開始しました。自販機にポスターやQRコードステッカーを掲示し、LGBTQ+など設置先企業が従業員に周知を図りたいメッセージを発信することができます。
「DE&I サポート自販機」は、設置先企業から「女性活躍推進やLGBTQ+、障がい者雇用などDE&Iに関する取組みを社内に周知して推進したい」という声が寄せられたことから開発が始まりました。
自販機にポスターやQRコードステッカーを掲示したり、自販機上部に専用のアッパーサインを貼り付けたり、人材の多様性を表現するオリジナルラッピングを施すなどして、設置先企業におけるDE&I施策情報の発信スポットとなり、従業員の認知向上や行動変容を促すことが期待できるそうです。
コカ・コーラボトラーズジャパンの担当者は、DE&Iという言葉の認知は進んでいるものの、価値観の浸透にはまだ課題があるとしたうえで「職場の身近なタッチポイントである自販機を活用することで、多くの従業員に情報発信ができると考えました。この自販機を通じて、設置先の情報発信に役立ててもらうのはもちろんのこと、一人でも多くの人がDE&Iヘの理解を深めるきっかけになればうれしい限りです」とコメントしています。
この「DE&Iサポート自販機」の第1号機は、豊田合成社(愛知県清須市)の本社社屋内に設置されました。今後は、同社の営業エリア全域(1都2府35県)で展開されるそうです。
自販機を活用したLGBTQ支援の取組みといえば、これまでにも収益の一部をプライドイベントへの協賛にあてるチェリオの「のんでCHANGE!応援自動販売機」や、売上の一部が虹色ダイバーシティへの支援金となる株式会社エム・ジェイ・イーの「応援自販機プロジェクト」などがありました。
コカ・コーラはPRIDE指標ゴールド認定や東京レインボープライドへの協賛、などのほか、2022年には「LGBTQ+アライのためのハンドブック」を無償公開するという画期的な取組みも行なってきました。2020年の「Business for Marriage Equality」立上げの記者会見では、コカ・コーラの人事本部 デピュティ シニアバイスプレジデントを務めるパトリック・ジョーダンさんが、自身もゲイであり、家族に恥ずかしい思いをさせてはいけないと16歳の時に自殺を考えたという経験を明かし、「そのような思いは、誰一人味わうべきではない」と、当事者のウェルビーイングやメンタルヘルス、安心して過ごせる環境づくりのためにも、日本における婚姻平等が実現し、法制度で守られることが必要だし、そのために企業も応援してほしいと語りました(胸が熱くなるようなお話でした)
参考記事:
コカ・コーラ ボトラーズジャパン「DE&Iサポート自販機」設置開始、人材の多様性を表現するイラストのオリジナルラッピングを展開し設置企業の従業員の認知向上図る(食品産業新聞)
https://www.ssnp.co.jp/beverage/544022/