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今回のグラミー賞は主要4部門のうち3部門をクィア女性が占めるという意味でも歴史的でした

 2月4日(現地時間)、米ロサンゼルスのクリプト・ドット・コム・アリーナで開催された第66回グラミー賞授賞式は、主要4部門を女性が独占し、テイラー・スウィフトが史上初の年間最優秀アルバムの4度目の受賞という快挙を達成するなど、歴史的なイベントになりました。あまり大きく報じられてはいませんが、マイリー・サイラスが年間最優秀レコード賞を、ビリー・アイリッシュが年間最優秀楽曲賞を、ヴィクトリア・モネが最優秀新人賞を受賞し、主要4部門のうち3部門がクィア女性が占めたことも歴史的なことでした。ほかにも多くのクィア女性が受賞しましたし、ヴィクトリア・モネやアリソン・ラッセルのような有色人種のクィア女性の活躍も意義深いことでした。
 以下、受賞を果たしたLGBTQ(クィア)の方たちをご紹介します。


◎マイリー・サイラス
 『ハンナ・モンタナ』のアイドルとしてデビューしてから17年、マイリー・サイラスが初のグラミーを受賞しました。 
 昨年全米6週連続1位を記録するなど大ヒットを記録し、2023年に最もストリーミングされた楽曲となった「Flowers」で年間最優秀レコード、最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)に輝いたのです。 
 
◎ビリー・アイリッシュ
 先日クィアであるとカムアウトしたビリー・アイリッシュは、映画『バービー』のサントラに収録された「What Was I Made For? [From Barbie The Album]」で年間最優秀楽曲と最優秀映像作品楽曲を受賞しました。

◎ボーイジーニアス
 ジェンダーの不平等に声をあげ、広く支持され、注目を集めているボーイジーニアスは最優秀ロック・パフォーマンスに輝き、うつについて歌った「Not Strong Enough」で最優秀ロック・ソングを、『the record』で最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバムを受賞しました。
 また、ボーイジーニアスのメンバーでバイセクシュアルのフィービー・ブリジャーズは、シザとリリースした「Ghost in the Machine」で優秀ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ)にも輝いています。

◎ヴィクトリア・モネ
 『JAGUAR II』で最優秀R&Bアルバム、最優秀録音アルバム(ノン・クラシック)を受賞、また、最優秀新人賞も受賞しました。ヴィクトリア・モネは2018年にバイセクシュアルであるとカムアウトしています。

◎ブランディ・カーライル
 グラミーの常連であるレズビアンのブランディ・カーライルは、同じくレズビアンのシンガーソングライター、ブランディ・クラークとリリースした「Dear Insecurity」で最優秀アメリカーナ・パフォーマンスを受賞しています。

◎アリソン・ラッセル
 クィアであるとカムアウトしているアリソン・ラッセルは、「Eve Was Black」で最優秀アメリカン・ルーツ・パフォーマンスを受賞しました
 

参考記事:
Queer women won BIG at the 2024 Grammy Awards & we LOVE to see it(Out)
https://www.out.com/gay-music/grammy-awards-2024-lgbtq-winners

With Historic Wins, LGBTQ Artists Proved That Change Is Happening at the 2024 Grammys(Billboard)
https://www.billboard.com/culture/pride/2024-grammys-lgbtq-historic-wins-1235599286/


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