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子どもを授かったトランス男性とゲイのカップルを追った番組が放送文化基金賞で最優秀賞を受賞しました

 第49回放送文化基金賞の受賞作が6月7日に発表され、HBC(北海道放送)が昨年0月17日に放送した「性別は誰が決めるか~『心の生』をみつめて~」という番組が、ドキュメンタリー部門で最優秀賞を受賞しました。

 
 トランスジェンダー男性のきみちゃんとゲイのちかさんのカップル。きみちゃんのお腹には、新しい命が宿っています。きみちゃんはかつて、性別適合手術を受けることを決断していました。法的性別変更には、性別適合手術を受けることが条件になってります。しかしちかさんと出会って、子どもを持つことをあきらめたくないと思ったのです。
 一方、トランスジェンダー女性のありすさんは、手術を受けることを決断します。トランスジェンダー男性の崇来人さんは、法的性別変更に身体の負担が大きい不妊手術は必要ないと訴えてきました。
「「性」という漢字は、「心」から転じたりっしんべんと、「生」というつくりでできている。「生まれながらの心」という意味だ。自分らしく生きようとする人たちの希望ともいえる、2人の新しい命。しかし思いがけないかたちで、赤ちゃんと対面することになる――」

 生殖腺を取り去る手術を受けなければ戸籍の性別を変更できない日本の現状を浮き彫りにした番組です。HBCは昨年5月から何度も、きみちゃん&ちかちゃんの姿を追った番組を放送してきました。
「この番組は取材される側との信頼関係を築いたことによって、プライバシーにも触れる綿密な取材を可能にし、大きな問題提起ができた」と高く評価され、最優秀賞の選考につながりました。
 
 受賞作は以下からご覧いただけます。涙なしには見られないお話です。ぜひ、お時間あるときにご覧ください。


参考記事:
「心が男性どうし」のカップル取材のHBC制作ドキュメンタリーが第49回放送文化基金賞で最優秀賞受賞(北海道放送)
https://www.hbc.co.jp/news/5fdb095c37b681c177d24df57d082ff9.html#:~:text=%EF%BC%A8%EF%BC%A2%EF%BC%A3%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%81%AE%E3%80%8C%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%83,%E3%82%92%E3%81%BF%E3%81%A4%E3%82%81%E3%81%A6%EF%BD%9E%E3%80%8D%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

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