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　タイのバンコクで4日、昨年に続き「Bangkok Naruemit Pride」のプライドパレードが開催されました。下院総選挙で第1党となった前進党の党首で首相候補にもなっているピタ党首も参加し、「政権を獲得すればすぐに同性婚の法制化を実現させる」と表明しました。

　今年のバンコク・プライドのテーマは「Beyond Gender（ジェンダーを超えて）」で、6月4日（日）14:00～20:00にラーマ1世通り（バンコクアート＆カルチャーセンターからセントラルワールドの間）で開催されました。ドラァグクイーンやミスユニバースの方、学生、たくさんの団体が参加し、バンコクアート＆カルチャーセンター前のパトゥムワン交差点からスタートし、セントラルワールド前のラチャプラソン交差点まで約1.4kmを多彩な音楽に乗ってカラフルに行進しました。セントラルワールド前の広場ではプライドステージが用意され、コンサートやドラァグクイーンによるショーなどが開催されました（なお、6月1日から30日までセントラルワールド内でプライドマンスに合わせたイベント「Pride for All」も開催されるそうです）
　パレードには、先の下院総選挙で第1党となった前進党のピタ党首も参加しました。前進党やタイ貢献党など8党は新政権発足後に実行する政策をまとめた覚書で、同性婚の法制化を盛り込んでいます。首相候補でもあるピタ党首は、「政権を獲得すればすぐに実現させる」と強調しました。
　
　タイでは、2020年に政府が「シビルパートナーシップ法」を承認、2021年に国会に提出し、2022年には国会に結婚平等法案が提出されました（下院第一読会で採択されました）が、政府はシビルパートナーシップ法を通す意向だと報じられていました。結婚平等法案を提出した前進党は「シビルパートナーシップ法案は同性カップルを二級市民扱いするものだ」と批判し、下院に結婚平等法案をこそ承認してほしいと訴えていました。
　そんな前進党が今回、下院総選挙で第1党となり、政権獲得が現実味を帯びてきたことで、いよいよ、本当にタイで婚姻平等（同性婚）が実現しそうです。期待しながら、続報を待ちましょう。
　
　
　なお、タイでは、6月10日にパタヤでもプライドパレード「the Pattaya Community Pride 2023 parade」の開催が予定されています。
　パレードは2023年6月10日の15時から18時の3時間、ジョムティエン南部のChaiyapruek交差点から始まり、ジョムティエン北部パタヤ側のJomtien Complexまで、約3.5kmの道のりで開催されます。
　また、当日はパタヤの大型ショッピングモールのセントラルパタヤ、セントラルマリーナでも関連イベントが予定されているそうです。


　


参考記事：
タイ首都でLGBTQパレード、同性婚法制化に期待（日経新聞）
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB051E50V00C23A6000000/
バンコクでＬＧＢＴＱパレード　同性婚法制化に期待―タイ（時事通信）
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023060400410
巨大レインボーフラッグ掲げ…バンコクで2万人がLGBTQパレード　「プライド月間」合わせ（東京新聞）
https://www.tokyo-np.co.jp/article/254645

6月10日にジョムティエンでLGBTのPrideパレード開催（パタヤ日本人会(PJA)）
https://pattayaja.com/2023/05/31/33431/