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【プライド月間】大阪観光局が今年もキャンペーンを展開、ホテルや観光施設などの取組みを応援
毎年6月は世界中でプライドパレードなど性の多様性を祝い、LGBTQの権利回復やコミュニティ支援を訴えるイベントが開催される「プライド月間」となっています。1969年6月28日、NYの「ストーンウォール・イン」というゲイバーで警察の摘発に対して初めて大規模な抵抗(暴動)が起こり、ゲイ解放戦線という団体が立ち上がり、ゲイ解放運動のブレイクスルーとなりました(※当時はLGBTQ全般に対して「GAY」と言っていました)。翌1970年6月に、このストーンウォール事件を記念して全米で初のプライドパレードが開催され、6月が「プライド月間」として定着していったのです。
プライド月間にはNYのエンパイアステートビルをはじめ世界中の建築物がレインボーカラーにライトアップされるほか、米国ではオバマ大統領やバイデン大統領がプライド月間を祝うメッセージを発してきましたし、多くの企業もロゴをレインボーカラーにアレンジしてLGBTQコミュニティへの支援を示したり、プライド月間の特別な商品をリリースして売上をLGBTQ団体に寄付したりという取組みをしています。
日本でも自治体や企業の間でプライド月間の取組みが広まってきています。
そんななか、今年も大阪観光局が、プライド月間のキャンペーンを行ないます。来年秋にIGLTA総会の開催が決定したこともあり、世間にプライド月間を広く知ってもらうとともに、海外からのLGBTQ旅行客が大阪での観光・宿泊を気持ちよく楽しめるような受入の態勢を整えていくという趣旨で、プライド月間の期間中に大阪の観光施設、観光事業者がLGBTQを歓迎するような取組みを実施し、それを国内外に発信し、ひいては「多様性あふれる街=大阪」と認知していただこうとするものです。
W大阪では中村キース・へリング美術館とコラボしたアフタヌーンティやレインボーカラーのスイーツを提供、アロフト大阪堂島ではドラァグクイーンをゲストに招いたイベントを開催、ホテルロイヤルクラシックでは大阪観光局「Visit Gay Osaka」のPR動画を放映、スイスホテルではLGBTQをイメージしたスペシャル・カクテルを提供、「YOLO BASE」ではPRIDEをテーマにしたイベントを開催、その他、大阪国際会議場、一本松海運、日本民泊協会、ダックツアー、日本シティサップ協会などがレインボーフラッグを掲げたり、ロゴをレインボーカラーに変えたりなどの取組みを実施します。
道行く人も、大阪国際会議場の前を通ったり、道頓堀でクルーズ船を見かけたらレインボーフラッグに気づくと思いますし、街なかのあちこちにレインボーを目にするようになるわけで、それは海外のプライド月間にとても近い状況です(例えばNYではエンパイアステートビルから小さなカフェまで本当にレインボーだらけになります)
この期間に海外から大阪を訪れた方も、きっとLGBTQウエルカムな空気を感じ取ってくれることでしょう。
大阪観光局のプレスリリースはこちらです(PDFです)
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