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【プライド月間】世界最大のプライドパレードがサンパウロで開催されました

 6月11日、世界最大のプライドパレードとして知られる「パラダ・ド・オルグーリョLGBT+」(「パラダ・ゲイ」とも称されます)がサンパウロ市パウリスタ大通りで行なわれ、約300万人が参加したそうです。


 6月のプライド月間には世界各国でプライドパレードが行なわれていますが、サンパウとでは1997年にパウリスタ大通りで行なって以来、27回目の開催となりました。最初の参加者は2千人でしたが、2011年には公称400万人が参加し、世界最大規模となりました。
 2018年からはLGBTとオルグーリョ(プライド)を用いた現在の名称に変更されました。コロナ禍の間は中止を余儀なくされましたが、昨年から本格的に復活しています。
 今年のパレードはシルヴィオ・アルメイダ人権相と、初のトランスジェンダーの連邦議員として知られるエリカ・ヒルトン下議(社会主義自由党・PSOL)が開会式で演説を行ないました。アルメイダ人権相は「ボルソナロ政権の頃から見ると大逆転」と評価し、「これは行なうべき闘いであり、国はあなた方たちの存在を認めなければならない」と述べました。
 パラダ・ゲイではここ数年間、ホモフォーブ(同性愛嫌悪者)のボルソナロ氏に抵抗する意味でブラジル国旗の使用が避けられていましたが、今年はレインボー・フラッグと共に国旗が再び使用されるようになりました。
 11日当日は19台並べた音響設備付の巨大フロートを使ったコンサートが行なわれ、ドラッグクイーン歌手として国際的な人気を誇るパブロ・ヴィターや同性婚したことでも知られる女性歌手のダニエラ・メルクリをはじめ、当事者やアライの歌手たちのショーで盛り上がったそうです。
 今年は天候にも恵まれ、LGBTへの暴力事件などの報告もあまりないそうですが、イベント中に携帯電話61個を盗んだとして10人の窃盗グループが逮捕されたと報じられています。

 


参考記事:
ゲイ・パレード=主催者300万人参加と発表=変化みせて虹色に伯国旗も(ブラジル日報)
https://www.brasilnippou.com/2023/230613-13brasil.html

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