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【プライド月間】ホワイトハウスでLGBTQコミュニティを支援するイベントが開催されました
ホワイトハウスは6月10日、プライド月間を祝し、LGBTQの権利擁護を広く呼びかけるイベントを開催しました。
会場となったサウスローン(南庭)にはレインボーフラッグが掲げられ、多くの市民らが参加しました。バイデン大統領がLGBTQコミュニティに向けたスピーチをしたほか、豪出身の米シンガーソングライターのベティー・フーがパフォーマンスも披露しました。
バイデン大統領はTwitterにもメッセージを投稿しましたが(しかも固定表示にしています)、そのメッセージが素晴らしいと評判になっています。
「私は多くのLGBTQI+コミュニティの人々が、自身の安全や未来のことを不安に感じたり恐れを抱いたりしているのを知っている。
私はLGBTQI+コミュニティのすべての人々、とりわけトランスジェンダーの子どもたちにメッセージを送りたい。
あなたたちは愛されています
あなたたちの声を聞いてくれる人がいます
あなたたちを理解してくれる人がいます
あなたたちは独りではありません」
I know that too many people in the LGBTQI+ community are worried and afraid about their future and their safety.
— President Biden (@POTUS) June 11, 2023
I want to send a message to the entire community – especially to transgender children.
You are loved.
You are heard.
You are understood.
You belong. pic.twitter.com/gFo0vKViT9
米国では保守的な州を中心に、今年に入ってから75を超えるアンチLGBTQ+の州法が成立しています。テネシー州で公の場でドラァグ・ショーをすることを禁じる州法が成立するという衝撃的なニュースもありましたが、多くは、未成年のトランスジェンダーへの性別適合治療を禁止する州法、トランスジェンダーの生徒のスポーツ参加の規制など、トランスジェンダーの子どもに関する差別的な州法です。米国最大規模の人権団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)」は、LGBTQへのバックラッシュが本格化している状況に危機感を示し、初めて「非常事態宣言」を発しました。
バイデン大統領のメッセージは、こうした状況を踏まえ、特にトランスジェンダーの子どもたちに向けて、決して独りじゃない、私たちが味方についていると励ますものでした。
翻って日本では、政府がLGBTQ支援のメッセージを発するどころか、LGBTQへの理解を妨げ、差別を増進するような法案ができそうな状況です。12日月曜の19時から国会前で抗議集会が開催されます(詳細はこちら)
参考記事:
バイデン氏、LGBTに寄り添う ホワイトハウスでイベント開催(共同)
https://nordot.app/1040359831860462582
米ホワイトハウスで性的少数者の権利啓発イベント プライド月間(AFP)
https://www.afpbb.com/articles/-/3467777