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5月17日は「多様な性にYESの日」、内外で様々なアクションがありました
5月17日は国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日(International Day Against Homophobia, Transphobia and Biphobia=IDAHOBIT)ということで、世界各地で多様な性にYES!と呼びかける催しが行なわれました。
海外からのニュースとしては、フランスのサッカー「リーグアン」で選手たちがLGBTQを支援するユニフォームを着てプレーしたということがありました(スゴいですね)。また、バイデン米大統領がLGBTQコミュニティに向けて「全ての人間は誰を愛していようと、どのように(性を)自認していようと、尊厳と平等をもって扱われる権利がある」とのメッセージを声明で発しました。
同性婚や同性パートナー法を認めているような海外の国々では、IDAHOBITがプライド月間と並ぶLGBTQの重要なモーメントとして認知されており、多くの在外公館がIDAHOBITに関するメッセージを投稿したり、大使館にレインボーフラッグを掲げたりしています。
5月17日は「#多様な性にYESの日(#IDAHOT)」
— 駐日欧州連合代表部(@EUinJapan) May 17, 2023
尊厳や権利の自由と平等は政治思想ではなく、#世界人権宣言 にある基本的人権です。
は「いつも一緒に:多様性の中の団結」という本年テーマに賛同。誰もが誇りを持ち、自らのアイデンティティを定義し、愛する人と過ごす権利を支持します #EU4LGBTIQ pic.twitter.com/64DluSHobh
5月17日は国際反ホモフォビアの日。日本では「多様な性にYESの日」とも呼ばれています。
— UK in Japan(@UKinJapan) May 17, 2023
英国大使館ではレインボーフラッグを掲げ #LGBT+ コミュニティへの連帯を示しています。
英国は、LGBT+コミュニティへの差別や偏見を見逃さず、平等な権利の確保のため行動し続けます。#IDAHOBIT pic.twitter.com/TnObuZwofH
今日は #国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日 です。1990年5月17日、WHOの「国際障害疾病分類」から同性愛の項目が削除されたこの日を記念し、15年後の同日、同性愛者活動家であるルイ=ジョルジュ・タン教授の提案により2005年に制定されました。 (1/3) #EU4LGBTIQ #IDAHOBIT2023 pic.twitter.com/sCTLtBc9rS
— フランス大使館(@ambafrancejp_jp) May 16, 2023
今日は #国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日 です。ドイツでは2006年に「一般均等待遇法(AGG)」が施行され、性別や性的指向にかかわらず、全国民に平等な権利が保障されています。LGBTIQコミュニティを保護するためのの法整備状況等を資料にまとめました。#EU4LGBTIQ #IDAHOT pic.twitter.com/mhzHB56hbe
— ドイツ大使館(@GermanyinJapan) May 17, 2023
あなたが誰であろうと、誰を愛していようと、人権とはあらゆる人に認められた権利です。今日、5月17日の『国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日』 #IDAHOT に参加し、#LGBTQ の平等な権利のために立ち上がりましょう #EU4LGBTIQ pic.twitter.com/sO83CrxQkK
— 駐日オランダ王国大使館・総領事館 (@OrandainJapan) May 17, 2023
「すべての人の平等な権利と差別のない世界」に向けてすでに達成されたことを大切にし、認められるべきことのために闘い続けましょう。#多様な性にYESの日 #IDAHOT2023 #EU4LGBTIQ pic.twitter.com/U4OkGw53wh
— Belgium in Japan (@BelgiumEmbJapan) May 17, 2023
今日は国際反ホモフォビア、トランスフォビア、バイフォビアの日 #IDAHOT です性的指向や性自認に関わらず全ての人に人権があることを改めて思い起こすため、世界中のデンマーク大使館がレインボーの旗を掲揚していますpic.twitter.com/hTbDaUGgKM
— 駐日デンマーク大使館 (@DanishEmbTokyo) May 16, 2023
#国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日 に寄せて、フィンランド外務省のメッセージ、フィンランドの歩みを紹介します。#IDAHOBIT2023 #EU4LGBTIQ https://t.co/8R43V6lD3J
— 駐日フィンランド大使館 (@FinEmbTokyo) May 17, 2023
今日は #国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日 、#IDAHOT の略称で呼ばれています。毎年5月17日に行われ、#LGBTQ への嫌悪に反対し、同時に平等な人権と関心を高めることを目的とした記念日で、 #アイスランド もこの運動を支持します#国際反ホモフォビアの日 #IDAHOBIT2023 pic.twitter.com/gTcDYyhDa4
— IcelandEmbTokyo (@IcelandEmbTokyo) May 17, 2023
5月17日は #国際反ホモフォビアの日 です!
— アイルランド大使館 Ireland in Japan (@IrishEmbJapan) May 17, 2023
今年のテーマ「いつも一緒に:多様性の中での団結」は、すべての人に平等であることへのコミットメントを強調するものです。
アイルランドはLGBTIQ+の方々の権利の促進・保護を支持しています。#IDAHOBIT #IDAHOBIT2023 #EU4LGBTIQ pic.twitter.com/5y1VviVPvi
This International Day Against Homophobia, Biphobia, Interphobia and Transphobia, we stand with the #LGBTQIA+ community to eliminate discrimination & live values of fairness + equality #IDAHOBIT2023 #LGBTI #Pride pic.twitter.com/RxUJem3dKW
— オーストラリア大使館 Australia in Japan (@AustraliaInJPN) May 17, 2023
本日、5月17日は「多様な性にYESの日」 (#IDAHOBIT 国際反ホモフォビア/トランスフォビア/バイフォビア・デー)です。
— イスラエル大使館 Israel in Japan (@IsraelinJapan) May 17, 2023
イスラエルはLGBTQフレンドリーな国で、包括的な法律と政策により、性的少数者の権利と多様性を支援しています。プライドパレードや文化イベントも盛んに開催されています。 pic.twitter.com/PLSbWq3gqt
国内では、17日当日に限らずですが、和歌山や神戸、名古屋、横須賀で街頭アクションが行なわれたほか、盛岡でパネル展やレインボーライトアップが、江戸川区でもレインボーライトアップが実施されました。
和歌山市では14日、「わかやま愛ダホ!2023」が開催されました。JR和歌山駅西口地下わかちか広場で当事者がスピーチを行なったり、道行く人にチラシを配ったりするアクションを通じて、多様な性を認め合うことの必要性を訴えました。県内でLGBTQ支援に取り組むNPO法人「チーム紀伊水道」が主催し、参加者は「だれをすきになってもOK!」「本当の気持ちを伝えられる社会に」などと書かれたボードを掲げ、約1時間半、全国の当事者から寄せられたメッセージを読み上げたり、チラシを配ったりしました。ゲイであることを公表している津村雅稔副理事長は「他人の目が怖いという当事者は多い。もっと社会の理解が深まり、誰もが生きやすい世の中になってもらいたい」と語っていました。
神戸市では5月4日に神戸IDAHO2023が開催されました。神戸IDAHOのスタッフや、れいんぼー神戸のスタッフなどが参加し、交代でメッセージを読み上げたり、チラシを配ったりしました。レインボーフラッグにメッセージを書いてもらう試みも行なわれました。ドイツから日本を旅行中の方がレインボーフラッグを見つけて立ち寄ってくださったり、マイクパフォーマンス中にレインボーのリストバンドを掲げてくださった方もいたそうです(詳細は公式サイトをご覧ください)
名古屋市ではレインボーなごやが5月13日(土)に「IDAHOアクション名古屋」を開催しました。17時〜18時頃に栄の三越ライオン前で街頭アクションが行なわれ、18時には三越ライオン前からミニパレードも行なわれました。19時からは交流会が行なわれたそうです。
神奈川県横須賀市でも、多様な性にYESの日横須賀実行委員会(アイダホ横須賀)が主催し、横須賀中央駅東口改札Yデッキ周辺で多様な性にYESの日の街頭アクションが開催され、メッセージの読み上げとリーフレット配布が行なわれました(その模様のツイキャスも配信されています)。今年も上地市長からメッセージをいただけたそうです。また、市内の名所であるヴェルニー公園内「よこすか近代遺産ミュージアムティボディエ邸」がレインボーカラーにライトアップされました。よこすか近代遺産ミュージアムティボディエ邸では19日(金)まで啓発パネルの展示も行なわれています。
盛岡市では、岩手県男女共同参画センターが主催し、アイーナ(いわて県民情報交流センター)がレインボーカラーにライトアップされたほか、6Fラウンジでいわてレインボーマーチとのコラボによる企画展示が行なわれました。ライトアップは5月24日(水)まで毎日、18:00-21:30に行なわれます。
東京都江戸川区では、タワーホール船堀がレインボーカラーにライトアップされました。200名以上がタワーを見守り、点灯した際は大きな拍手に包まれたそうです(Twitter投稿より)
それから、2007年より全国各地でのIDAHOのアクションを呼びかけ、情報を発信してきた「やっぱ愛ダホ!idaho-net.」が、地方でのアクションを活性化する役割を果たせたとして今年5月に活動をクローズしました。これまでの長きにわたる活動に敬意を表します。ありがとうございました。
なお、NHK放送文化研究所(文研)は「中高生もYES! 5月17日は何の日?~第6回「中学生・高校生の生活と意識調査」から~」と題した記事で、昨夏、文研が全国の中高生を対象に実施した世論調査の結果から、LGBTQに関するデータをレポートしていました。
仲のよい友だちから「『からだの性』と『こころの性』が一致しない」と打ち明けられたとしたら『理解できる(とても+まあ)』と答えた方が中学生で69%、高校生で80%にも上ったほか、保護者に「学校の授業でLGBTQについて教えることに賛成か」と尋ねる質問で、「賛成(どちらかといえばを含む)」が父親で83%、母親で92%と圧倒的多数を占めていることがわかりました。渦中のLGBT理解増進法与党修正案では、「学校でLGBT教育するのか」という保守派の声を受けて学校が性の多様性に関する教育環境の整備や相談機会の確保などに努めるよう求める規定が削除されてしまいましたが、世の親御さんたちの多くはむしろ学校で教えてほしいと思っているということをぜひ知っていただきたいですね。
2006年に尾辻かな子氏、TOKYO Pride (東京プライドパレードの運営団体)、第10回レインボーマーチ札幌実行委員会、ゲイジャパンニュースが共同で立ち上げ、翌年から「やっぱ愛ダホ!idaho-net.」に引き継がれて当事者運動として地道に行なわれてきたIDAHOBITですが、今や、自治体がコミュニティと連携してイベントやレインボーライトアップを行なったり、NHKなどもフィーチャーしたりという、世間的な広がりを見せるようになりました。たいへん感慨深いです。
参考記事:
LGBT支援ユニを拒否したサッカー選手に制裁を加えろ!仏スポーツ大臣の発言に選手組合は反発(Qoly)
https://qoly.jp/2023/05/16/nqxxhtxj-iks-1
多様な性にYESを! 当事者ら、街頭で理解求め活動 わかやま愛ダホ!2023(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20230517/ddl/k30/040/206000c
中高生もYES! 5月17日は何の日?~第6回「中学生・高校生の生活と意識調査」から~(NHK)
https://www.nhk.or.jp/bunken-blog/500/483111.html