NEWS

来月から「パートナーシップ宣誓制度」が導入される島根県で「私たちだって”いいふうふ”になりたい展」が開催されました

 10月から「パートナーシップ宣誓制度」が導入される島根県で「私たちだって”いいふうふ”になりたい展」が開催されました。

 同性婚についての理解や共感を促す企画展「私たちだって”いいふうふ”になりたい展」は、(先日、Eテレの『超多様性トークショー!なれそめ』に出演した)井上ひとみさん・瓜本淳子さんらが運営するNPO法人カラフルブランケッツが始めた展示イベントで、2021年の大阪を皮切りに、東京(KANE&KOTFEさんのウエディングも開催)、名古屋、京都、神戸、西宮、尼崎、加古川、大船渡、延岡など全国各地で開催されてきました。

 今回、松江市の島根県民会館で開催された「私たちだって”いいふうふ”になりたい展」は、11月25日の島根レインボーパレードを主催するトランス男性の佐藤みどりさんが、10月からの県の「パートナーシップ宣誓制度」導入に合わせて企画したものです。
 会場には、香川県の田中さん&川田さんカップルや、先日尼崎の神社で結婚式を挙げたゲイカップルなど全国の同性カップル13組の写真や、moriuoさんの素敵なイラスト、同性カップルの直筆のメッセージ、同性婚について説明したパネルなどが展示されました。結婚できないことによる困り事として、一方が亡くなったとき遺産を相続できないことや、パートナーが病気やけがをしても手術の同意ができないことなどをイラストとともに紹介するパネルもあり、こうした困難に直面する当事者の実体験が書かれた手紙なども展示されました。
 会場に来られ、展示をご覧になって涙を拭っていた女性は、「親に対してとか、安心させたいとか、そういう葛藤が書いてあるのを見て、ぐっときました」と語っていました。
 主催した佐藤みどりさんは、「リアルな声に触れることで感じることが非常に多いと思います」「同性が対象でも愛の形は変わらないという思いを肌で感じてほしいです」「同性婚やパートナーシップ制度への理解につながればうれしい」と語っていました。
(なお、山陰中央テレビはこちらの放送で、展示イベント開催に向けた佐藤さんの意気込みや、実行委委員会に参加した方のコメント、美容院で働くトランス男性の方や、そのお店の店長さんのコメントなども紹介しています)

 同性カップルの写真や直筆のメッセージなど、当事者の思いに触れて涙する方がいらしたように、「私たちだって”いいふうふ”になりたい展」は、展示の内容がとても素晴らしいので、きっと観る方に共感していただけるようなものです。今回の島根のように、なかなか同性カップルのリアルな姿が見えにくい(カミングアウトのハードルが高い)地方であればあるほど、この展示はとても意味を持つものになるのではないでしょうか。これからもっと、全国のいろんなところで開催されていくといいですね。

 
 なお、島根県松江市で11月25日(土)、島根レインボーパレード(しまパレ)が開催されます。山陰地方でのパレード開催は初めてです。Marriage For All Japanもブースを出すそうです。みなさん、ぜひお出かけください。
 
島根レインボーパレード(しまパレ)
日程:2023年11月25日(土)受付開始13時、14時出発
会場:松江テルサ
コース:松江テルサ→くにびき大橋→総合体育館→松江城(総距離約2.3km)

 


参考記事:
「ありのままで生きる」ことに理解を「LGBTQ」当事者がイベント開催へ(山陰中央テレビ)
https://www.fnn.jp/articles/-/580258
“同性婚について理解を” 松江で企画展(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20230902/4030017047.html
「LGBTQ」に理解を 当事者が書いた手紙や写真を通じて考えるイベント(山陰中央テレビ)
https://www.fnn.jp/articles/-/581201
同性カップルが抱える悩み・・・パネル展示で紹介 パートナーシップ制度導入前に 松江、3日も(山陰中央新報)
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/444315

ジョブレインボー
レインボーグッズ