NEWS

　以前、第49回放送文化基金賞ドキュメンタリー部門で最優秀賞を受賞したHBC（北海道放送）制作の『性別は誰が決めるか～『心の生』をみつめて～』という番組をご紹介しました。北海道に住むトランス男性・きみちゃんとゲイのちかさんのカップルの姿を追った愛の物語です。きみちゃんは子どものことを考えて（子宮や卵巣を取り去る）性別適合手術を受けることをやめ、めでたくお二人は子どもを授かったのですが、残念ながら、死産となっってしまい…という、涙なしには観られない物語でした。
　そのきみちゃんとちかさんから、本当に喜ばしいニュースが届きました。今年の初め、赤ちゃんが誕生したのです。
　HBCがレポートしてくれています。
　
　2年前、テレビに出たお二人に対し、ネット上で心ない言葉が投げつけられたりしましたが、きみちゃんは「父親や母親っていう概念が、とか、子どもがかわいそうって言われた。そんなことさせないし、そうじゃないっていうところを見せたいと思う」と、うつむきながら語っていました（泣かずにはいられません）
　そんなお二人を、神様は見捨てませんでした。今年初め、めでたく赤ちゃんが誕生したのです。名前はみぃくん（仮名）です。きみちゃんは、「どういう風に呼ばせてますか、と聞いている保育園だから『私たちは名前で』とお願いしている」と語っていました（理解のある保育園で本当によかったですね）
　
　そして、お二人は17日、ベビーカーを押して「さっぽろレインボープライド」に参加しました（その様子もまた、素敵で、感動的です）
　会場ではたくさんの方が、みぃくんに声をかけたり、祝福してくれました。ちかさんは「みんなにあたたかく迎えてもらえて、みぃくんは幸せだと思います」と語りました。
　　
　ちなみに、HBCのスタジオにはさっぽろレインボープライド副実行委員長の満島てる子さんもいらして、プライドについてコメントしていました。
　
　とても素晴らしい番組でした。ぜひ、以下のリンクからご覧ください。
　
　
　
“心が男性どうし”カップル　新たに授かった「命」と「未来」苦しんだ過去を乗り越え「男性どうしの両親として自分たちらしい子育てを」（北海道放送）
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/729031