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レインボーフラッグを守った店主がヘイターに撃たれて亡くなるという悲劇に、地元コミュニティが追悼のメッセージ

 カリフォルニア州のレイク・アローヘッドで18日、店の外に掲げたレインボーフラッグに毒づき、強引に引き下ろして破ったヘイターに対峙した店のオーナー、ローリ・アン・カールトンさんが撃たれて亡くなるという悲劇が起こりました。店の前には大勢が花を捧げ、映画監督のポール・フェイグや、地元のLGBTQ団体が彼女を追悼するコメントを発しています。

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 レイク・アローヘッドはカリフォルニア州サンバーナディーノ郡の山中にある貯水池で、「南カリフォルニアのアルプス」として知られるリゾート地です。
 セレクトショップ「Mag Pi」を経営するローリ・アン・カールトンさんは、店内で撃たれて亡くなっているのが発見されました。容疑者は現場から徒歩で逃走したものの、近くで警察に発見され、射殺されました。銃を持ったままだったそうです。
 警察によると、容疑者はカールトンさんの店でレインボーフラッグについて「中傷的な発言」をしました。 
 カールトンさんの友人で映画監督のポール・フェイグ(『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』『ゴーストバスターズ(2016)』は、インスタグラムにローラさんとの写真を投稿、彼女はレインボーフラッグを強引に引き下ろして破った容疑者と対峙した後、撃たれたのだと語りました。また、彼女はLGBTQ+コミュニティーの「真のアライだった」と語り、遺族とコミュニティを思って「打ちのめされている」、「この不寛容は、おしまいにしなくてはならない」とも。「LGBTQ+コミュニティに対して憎悪に満ちた言葉を使う人は、それが問題になること、自分の言葉が、罪のない愛情豊かな人々への暴力を誘発するかもしれないと、気づかなくてはならない」

 地元のLGBTQ支援団体「レイク・アローヘッドLGBTQ+」は、地域にとって「とても悲しい日」になったと声明を発表。「友人でサポーターだった」カールトンさんを「心から惜しむ」と追悼しました。「彼女は店の前に置いた私たちのLGBTQ+のプライド・フラッグを守って殺されたのです」「ローリ自身はLGBTQ+ではなかったが、コミュニティ全員を助け、声を上げるために尽力していました」
 レイク・アローヘッドLGBTQ+のインスタグラムには、お店の前にローリさんの死を悼むたくさんの方がお花を捧げたことがわかる写真が投稿されています。また、ご遺族の方がもう少し落ち着いたら追悼集会を開催する予定であることもアナウンスされました。
 
 この世からLGBTQへのフォビアがなくなり、LGBTQもアライも命を落としてしまうようなヘイトクライム(憎悪犯罪)がなくなることを祈ります。レインボーフラッグを守って勇敢に戦ったローリさんに、心からの感謝を捧げます。

 

参考記事:
LGBTQ+のレインボー・フラッグ掲げた店主を射殺、米カリフォルニア州(BBC)
https://www.bbc.com/japanese/66567200

ジョブレインボー
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