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今年の金沢プライドウイークの概要が発表されました
一般社団法人金沢レインボープライドは5日、金沢市内で会見し、10月7日(土)~9日(月祝)に開催する金沢プライドウイーク2023の実施内容を公表しました。3年目となる今回は「Move Forward いっしょに、次のステージへ」というテーマを掲げ、初めて婚姻平等(同性婚)の実現を目指すトークイベントを開催するほか、視覚障害者団体とも連携し、多様性を認め合う金沢の街をアピールします。
金沢プライドウィーク
日程:10月7日(土)〜10月9日(月祝)
金沢プライドパレード
日時:10月9日(月祝)
10月9日(月祝)に開催のプライドパレードは昨年と同じ「しいのき迎賓館」そばの緑地を発着点とし、音楽とともに市内中心部を行進します(全長3.3km)。小島慶子さんとブルボンヌさんが総合司会を務めます。昨年を上回る700人の参加を目指すそうです。(昨年の金沢プライドウィークのレポートはこちら)
テーマの「Move Forward いっしょに、次のステージへ」に沿った取り組みとして、8日(日)に同性カップルや法律家らが登壇するトークイベントを開催します。公益社団法人Marriage For All Japanが全国10地域と協働する企画「結婚の平等にYES!」の一環です。共同代表の松中権さんは、「金沢で先に進むための提案ができないかと考えた。声を届け、ここに課題があると可視化していかなければならない」と語りました。ほかにも企業向けの勉強会なども行なわれるそうです。さらなる詳細は追って公式サイトなどで発表されます。
会見には「『あうわ』視覚障害者の働くを考える会」(金沢市)の林由美子代表も登壇。「視覚障害者の中にもLGBTQがおり、もっと生きづらさを抱えている。パレードを機につながりができるのはうれしい」と語りました。全国の視覚障害者にも参加を呼びかけるそうです。
金沢レインボープライドは、パレードを一緒につくり上げるボランティアを募集しています。200人を目標に、22日から事前説明会が始まります。
金沢レインボープライドといえば、今年2月、古い町家を使ったコミュニティセンター「金沢にじのま」がオープンしましたが、6月23日から月2回、性のあり方に関する相談室が設けられることになりました。
厚生労働省の「孤独・孤立対策のための自殺防止対策事業」の一環で、LGBTQやその家族の方などの悩みを無料で相談できます。一回50分で、インターネットで予約を受け付けます。
相談員の一人、さいとうさんは、県内で長年高校教員として勤めた方で、会見で当事者であることを明かし、「私自身、自分のことを誰にも相談できず、2、3回は死の一歩手前まで追い詰められました。すぐ近くに話し相手がいない、最初に何か行動するのが怖いという人に来ていただければ」と語りました。もう一人の相談員は、助産師で公認心理師のうえださん。「にじはぐ石川」というLGBTQ支援団体で「ここにいるよ 〜北陸から(あなたに)届けたい にじ色の手紙 ことば編・マンガ編〜」という冊子を製作するなど、当事者の話を聞いたり支援する活動をしてきた方です。
共同代表の松中さんは、LGBTQに対する社会の理解は深まっているとしつつ、「当事者は自分の周りの環境が変わっていないとギャップに苦しんでします。保守的な地方都市で、相談室を設けられることの意義は大きいはず」と語りました。
今年の10月の三連休は大阪のレインボーフェスタ!(10月7日・8日)や、おそらく三重レインボープライドin津まつり大パレード(10月8日)も開催されます。大阪や三重からハシゴして9日は金沢のパレードに行くという方もいらっしゃることでしょう。
(※2023年下半期のレインボーイベントのスケジュールはこちらです)
参考記事:
10月開催の「金沢プライドパレード」参加ゲスト発表(テレビ金沢)
http://www.tvkanazawa.co.jp/nnn/news103fdknzcuy1zd430bl.html
【きょうのイチオシ】結婚の平等 金沢から声を 視覚障害者団体とも連携、参加募る(中日新聞)
https://www.chunichi.co.jp/article/723305
性の悩み 話していいんだよ 「金沢にじのま」月2で相談室(中日新聞)
https://www.chunichi.co.jp/article/704743