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IGLTA副会長のトニー・ワーナー氏が来日し、来年秋開催の世界総会について大阪観光局とともに記者会見を開きました

 こちらのニュースでお伝えしていたように、2024年のIGLTA世界総会が大阪で開催されることが決定しました。アジア初の快挙です。これに伴い、4月14日、IGLTAのトニー・ワーナー副会長が来日し、大阪観光局とともに記者会見を開きました。

 
 IGLTA(国際LGBTQ+旅行協会)は、LGBTQツーリズム普及のため、1983年に米国で創設された旅行業団体です。世界80ヵ国にわたって2000を超える旅行会社やホテル、航空会社などが加盟しています。IGLTAの総会は年に一度、加盟企業や団体(各国の自治体の観光局など)が集まり、LGBTQが旅行する際に直面する課題などについて議論したり、旅行博のような展示ブースが出たり、IGLTA関連の表彰式(弊社の小泉も2016年、アンバサダー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、表彰されています)、ネットワーキングイベント、パーティなどが催される一大イベントで、米国内の都市と世界のどこかの都市の持ち回りで開催されています。コロナ禍で中止や延期などが生じたりしたものの、今年10月には40周年を記念する総会がプエルトリコで開催されます。

 大阪観光局は2018年から、OUT JAPANの協力のもと、海外のLGBTQに向けた特設サイトを設けたり、2021年2月には日本初のLGBTQツーリズムをテーマとしたカンファレンス「LGBTQ Tourism Conference in Osaka」を開催し、6月には日本の観光局・DMOとして初めてプライド月間を祝うキャンペーンを展開、7月には新プロジェクト「OPEN ARMS PROJECT」を展開、昨年6月にもドラァグクイーンを起用したプライド月間のキャンペーンを実施するなど、IGLTA総会誘致を意識した多彩な取組みを行なってきました。
 こうした取組みが評価され、来年秋、アジアで初めて大阪でIGLTA世界総会が開催されることが決定しました。 

 大阪観光局は世界総会の開催をきっかけに、旅行客の受入れを加速させるとともに、多様性に富んだ都市としての発信を進めたいとしています。
 大阪観光局の溝畑宏理事長は記者会見で、「各自治体と連携をとりながら、LGBTQの受入れに関して、ソフト、ハード含めて、官民あげて取り組めるプラットフォームを作っていきたい。大阪がLGBTQフレンドリーで、安心安全であることを体感してもらいたい」「大阪を多様性豊かな街として世界に発信し、2025年の大阪・関西万博につなげたい」と語りました。
 トニー・ワーナー副会長は、「今回、日本に滞在して、ダイバーシティなどの取組みがかなり進んでいると感じた。これまで参加できなかったアジアの人たちが参加できるようになるのを期待している」と語りました。



 2024年、世界中からLGBTQツーリズムに携わる方たちが大阪にやってきます。2021年のカンファレンスのようにドラァグクイーンが活躍することでしょう。他の自治体とも連携しながら、LGBTQインバウンドの発展につながるような取組みが進んでいくことも期待されます。また続報をお伝えします。




参考記事:
LGBTQツーリズム国際団体の世界総会 来年秋大阪で開催へ(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230414/2000072844.html
LGBTQの人も安心安全な旅行を 世界総会が2024年に大阪で開催 アジアでは初(MBS)
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20230414/GE00049326.shtml
「LGBTQの人たちが安心できる旅行を」 アジア初、大阪で国際イベント開催へ(関テレ)
https://www.fnn.jp/articles/-/514567
性的少数者の旅行誘致 万博見据え、来年大阪でイベント(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70218260U3A410C2LKB000/

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