NEWS

シドニーでマルディグラ&ワールドプライドのパレードが開催されました

 2月25日夜、「シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラ・パレード」が開催されました。過去2回は新型コロナウイルス関連の規制のためクリケット場で規模を縮小して開かれており、街頭のパレードの開催は3年ぶりです。約1万2500人※が約200台のフロートとともにド派手に目抜き通りを行進しました。シドニーでは2月17日〜3月5日にワールドプライドも開催されており、このパレードはその一環でもあります。
 マルディグラが始まってから45周年、同性婚が認められて5周年、そしてワールドプライドも重なって、シドニーはレインボーカラーに染められています。オペラハウスもレインボーカラーに輝いているそうです。
 この日のパレードは、史上初めて現職の首相がパレードを歩いたことも話題になりました。観衆に手を振りながら歩いたアンソニー・アルバニージー首相はABCに「私は1983年からマルディグラに参加しています。今年で35回目です。首相が初めて参加したのは(これまで参加した首相がいなかったのは)残念なことですが、(マルディ・グラは)多様で包容力のある現代オーストラリアを祝福するイベントであり、それはとても良いことだと思います」と語りました。
 また、現地の日本人の方々が中心になってフロートを出し、日本での婚姻平等をアピールしてくれたのも素晴らしかったです。



 シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラは約1ヵ月間に及ぶお祭り月間(プライド月間)で、公園でピクニックを楽しむ「フェアデー」や映画祭、アート展、演劇、ビーチでのイベント、クラブパーティなど様々な催しが行われ、フィナーレとして3月第1土曜の夜に盛大なパレードが行われ、その後、数万人規模の巨大なアフターパーティが開催されるのが恒例となっています。今年はワールドプライドの関係でパレードが2月末になったようです。
 マルディグラのパレードは世界一とも言われる華やかさが特長で、フロートとしては、ライフセーバーの格好をした集団のフロート、カイリー・ミノーグの曲に合わせてダンスするフロート、『プリシラ』をイメージした巨大なハイヒールにたくさんのドラァグクイーンが乗ったフロート、大型トラックからサーチライトを放出するフロート、レザーマンやベアーのグループなど、実に多彩でオーストラリアらしくてゲイゲイしいフロートがたくさん見られます。また、1978年に初めてパレードを行なった先駆者の方々を讃える(みなさんご高齢になられているので)大型バスや、警官、消防士、親の会のフロートなども出ていて、胸が熱くなります。
 アフターパーティの華やかさもマルディグラの魅力で、ムーアパーク内のエンターテイメント・クウォーター(FOXスタジオ)にいくつものダンスフロアが点在し、海外からのゲストも含めた総勢数十名のDJがスピン、メインのHordern Pavilion(体育館のような巨大なハコ)では、シャツを脱いだマッチョなゲイたちがひしめきあい、メイン・アクトにはこれまでカイリー・ミノーグやダニー・ミノーグ、オリビア・ニュートン=ジョンのようなオーストラリアが誇るメジャーなアーティストをはじめ、世界的に有名なアーティストがゲストとして出演しています(過去にはシェール、ジョージ・マイケル、シンディ・ローパー、チャカ・カーンなども出演)
 
 3月5日、ワールドプライドのフィナーレとして、前代未聞!シドニーのシンボル「ハーバーブリッジ」を5万人が歩いて渡るプライドマーチが開催されるそうです(ハーバーブリッジは巨大なアーチ型の鉄橋で、その上を登山のように歩くのが観光名物となっています)
 同日夜には「Rainbow Republic」というクロージングコンサートが特別開催され、Ava Maxやキム・ペトラスが出演するそうです。
 また写真やレポートが届くと思いますので、お伝えします。

 

参考記事:
「多様性」全開=LGBTパレード、3年ぶり街頭で―豪(時事通信)
https://medical.jiji.com/news/56161
オーストラリア首相が同性愛者パレードに初参加 「服装がダサい」と地元メディア酷評(日豪プレス)
https://nichigopress.jp/news-item/58262/

ジョブレインボー
レインボーグッズ