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「足立区が滅ぶ」発言の区議が再び…「たまたまLGBTの話をしたためにマスコミに徹底的に叩かれた」と議会で発言
2020年9月に「LとかGばかりになったら足立区が滅んでしまう」と発言して非難を浴びた白石正輝足立区議が、昨年12月2日の区議会本会議の一般質問で、先の問題発言を全く反省していない、「たまたまLGBTの話をしたためにマスコミに徹底的に叩かれた」と自らが被害者であるかのようなスピーチを行なったことが明らかになりました。
白石区議は昨年12月2日、区議会本会議で「超少子高齢社会について」と題した一般質問を行ないました。
質問通告書でも「『ひとりでも多くの子どもを産んでほしい』『最低3人は』等と発言すると、『女性蔑視だ』『軍国主義につながる』という非難にさらされ、政治家は口を閉ざし、その上、性の多様性、性的マイノリティを守ろうという美辞麗句の下、全国の自治体の中には、こうした傾向を助長するかのような法律や条例が制定された」と堂々と書かれていますが、議会でも「1年ちょっと前にこの前を取り上げて、たまたまLGBTQの話をしたため、私も徹底的に叩かれた。マスコミが朝から家の前に来てずっといる。最初は対応してきた。3時間もうちにいて、2時間以上話をしたのに、3分くらい取り上げて、『こんなことを言っていた』と全国に流すんです。九州の友人から『大分の新聞にも載ってたよ』。札幌の友人からも電話があった。そんな状態でこの話できないじゃないですか。将来日本人がいなくなる。若い税金を納めてくれる人がいなくなる」などと述べました(こちらの足立区本会議録画配信に記録されています。問題の発言は8分頃からです)
これに対し、足立・性的少数者と友・家族の会は12日、「足立区議会・同性愛者(LG)差別発言の白石正輝区議に、議会での、すべての市民に対する言いわけ抜きの謝罪と、誤った認識についての訂正と報知を求めます」の署名ページを更新し、「白石区議が昨年12月2日の区議会の一般質問の答弁で「前にたまたまLGBTの話をしたために私も徹底的にマスコミに叩かれ」たとして、自分が一方的な被害者であるかのような事例を並べたてた。自らの同性愛者の人権否定、LGBT差別発言の問題を覆い隠した、反省なしの「一般質問」です。当時の「謝罪」、反省はどこ吹く風、これは区議会、区民のみならず、すべての市民に対する軽視・侮辱です。今回の問題発言を到底見過ごすことはできません」と述べました。
白石区議は2020年9月の差別発言後、区議会厚生委員会の委員長を辞任しましたが、現在、再び委員長に返り咲いているそうです。また次の5月の区議選にも出馬予定です。足立・性的少数者と友・家族の会は、今回の発言の謝罪・撤回と厚生委員長の辞任を区議会および白石区議に求めていきます。2月18日(土)16時から北千住駅西口ペデストリアンデッキでのスタンディングアクションを計画中だそうです。皆さまもどうか応援・ご支援・ご協力をお願いいたします。