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　新潟市で8日、新潟プライドパレードと長岡市の当事者団体「アマヤドリ」との共催で、荒井氏差別発言に抗議し、「理解増進法ではなく差別禁止法の制定を」と訴える「クィアによる生存と抵抗の為のデモ」が開催され、雨のなか、新潟駅万代口マルカビル前から出発し、市内を行進しました。新潟日報もこの模様を報じています。また、9日にはBSNでデモの模様が放送されたそうです。
　SNS上では、「行くことはできないけど、連帯を表明します」との声も多く寄せられていました。
　デモ終了後、新潟プライドパレードはTwitterで参加者に感謝の言葉を述べ、「わたしは黙りません。これからも差別に怒ります。服従しない」とコメントしていました。

　
　国内のプライド団体も一斉に動いています。
　ピンクドット沖縄は、2日には岸田首相の「社会が変わってしまう」発言に対して声明を発表し、7日には荒井元首相秘書官の「見るのも嫌」などの差別発言についても［岸田政権の人権意識の低さにがっかり］との声明を発しています。アライの方たちが主体のプライド団体がこのようにメッセージを発し、ともにPRIDEを担ってくださること、本当に心強く、素晴らしいです。感謝です。
　
　ハフポスト日本版の記事でも紹介されたように、全国プライドネットワーク（JPN・日本国内で開催されるプライドイベント主催団体のネットワーク）に参加する各地のプライド団体も続々とコメントを挙げ、「岸田政権にLGBTQの人権を守る法整備を求める」署名への賛同を呼びかけています。
さっぽろレインボープライド「誰のアイデンティティも脅かされることのない、多様性溢れる国であってほしい。その願いを、みんなでかたちにしていきましょう!!」
いわてレインボーマーチ「繰り返される差別的言動に対して、いわてレインボーマーチは抗議し、辛い思いをしている皆さんと連帯致します。理解増進ではなく、差別禁止を！　全ての人が個人として尊重され、自分らしく生きられる社会を共に作りましょう」
秋田プライドマーチ「APMも、連帯します。差別はあってはならない。だからこそ、対話ができる環境づくりが必要だと思います。そのための一歩として、法整備が重要です」
みやぎにじいろパレード「国会に関わる人間が、メディア発信が、息するように差別発言を繰り返す日本を変えなければなりません。理解増進法ではなく差別禁止の法整備を」
さいたまレインボープライド「国政中枢の差別発言からメディアやネットを通じて新たな心無い差別発言を見聞きする機会が増えてきています。Saitama Rainbow Prideは、理解増進法ではなく差別禁止法を求めます！」
東京トランスマーチ「あらゆる【差別】にNo 私たちはともに生活しています。誰もがあらゆる差別をうけることなく生きやすい社会になるために『理解増進法』ではなく『差別禁止法』を求めます」
東京レインボープライド「連日報道されている政治家の発言により、多くの人が傷つき、混乱しています。TRPは誰もが自分らしく誇りをもって、前向きに楽しく生きていくことができる社会の実現のために、LGBTQの人権が守られる法整備の実現を求めます」
金沢レインボープライド「いまだ自民党内に慎重意見や差別擁護とも取れる意見が立ちはだかっているそうです。どうか、みなさまの声を、いまこそ！」
はままつレインボープライド「政治家の発言を受けて、辛い思いをしている人が沢山いると思います。差別発言をする人はいますが、その発言に対して、NO！と言う人たちもいる事も知ってください。理解増進ではなく、差別禁止を！」
名古屋レインボープライド「各地のパレードと連帯して、名古屋レインボープライドはこちらの署名運動を応援します。差別は人の心を壊します。全ての人が住みやすい社会を作るために差別禁止を明確に示して欲しい。この署名活動は誰もが誰かのALLYになる大切な一歩です」
三重レインボープライド「今までの差別発言でどれだけの方が傷ついたことか。そして死を考えたこともある方もたくさん。今も、これからも、まだそれが続くんですか。。明るい未来への言葉と行動を」
京都レインボープライド「あらゆる”差別”にNO!! 見えないところで涙を流している人がたくさんいます。大切な人を傷つけないために”差別禁止”を求めます」
レインボーフェスタ！「全国のプライドイベントと連帯し、レインボーフェスタ！ではこちらの署名運動に賛同いたします。様々な人がいて、それぞれの人に意見や考え方はあるとは思いますが、誰かを否定したり、排除する世の中であってはいけないと思います」
奈良レインボーフェスタ「奈良レインボーフェスタも同じ想いで活動を続けています。全ての方々が住みやすい地球になりますように」
レインボーフェスタ那智勝浦/レインボーフェスタ和歌山「和歌山県で生きるのをさらに否定された気持ちです。理解増進で良い変化があるのでしょうか。生きるための権利を差別するのは許されません。那智勝浦と和歌山から意思表明します」
ももにじ岡山「「日本で生きるのが怖い」と、ある当事者がSNSで発信していました。そんな社会は速やかに変えていきましょう。差別禁止を！ 婚姻の平等を！ 政治家等の差別発言に心を痛め、つらい思いをしている全国の仲間たちと連帯します」
レインボー山口「法律を作っていただけないと、いつまでも公的な立場にある方からの差別発言が終わりません」
まんで！さぬきレインボーパレード「こうしている間も絶望して命を絶ってしまう人たちが居ます。いち早く法整備を…！！！　同性婚も早く導入してください。私たちは特権を求めているわけではありません。平等をください」
九州レインボープライド「今までたくさん傷ついてきたのに、いまだに傷つけられる。次は誰を傷つけるつもりですか？　謝ったら終わりですか？ 人がﾀﾋんでもおかしくないことを発言しておいて・・・。本当に怖いです。もうこんな差別やめにしませんか？」

　各地で苦労しながらプライドイベントを開催してくださっているみなさんの顔を思い浮かべながらコメントを読むと、熱いものがこみあげてきます…。まだコメントは上げていないところでも、リツイートするなどして賛同や応援をしていますし、気持ちは同じだと思います。
　このように全国のプライド団体が一斉に声を上げているほか、各地の団体の方々や、たくさんのアライの方たちや団体も「岸田政権にLGBTQの人権を守る法整備を求める」署名への賛同を呼びかけてくださっています。
　こうしたたくさんの方々の賛同、応援のおかげで署名が5万筆を超えました。もし10万筆に達したら、さすがに政府も無視できないのでは…？
　この声が政権に届き、LGBTQの人権を守る法整備が実現することを願います。
　
　


　
参考記事：
「性的少数者への差別なくせ」、新潟駅前で県内有志がデモ（新潟日報）
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/173858

首相秘書官らの差別発言に、全国のLGBTQ当事者が連帯。北海道から沖縄まで、法整備を求め声をあげる（ハフポスト日本版）
https://www.huffingtonpost.jp/entry/lgbtq-solidarity-for-human-rights_jp_63e47c99e4b022eb3e2db9d9