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　昨年秋、中野ザ・ポケットで上演された、実在のゲイカップルをモデルにした感動的な舞台作品『すこたん！』が、DVDになりました。
　
　
 『すこたん！』は、1994年に「すこたん企画（現：すこたん！）」を立ち上げ、世間の人々の同性愛嫌悪に直面しながら、講演を通じて地道に性的マイノリティへの理解を呼びかけたり、当事者の居場所づくりの活動などにも携わってきた伊藤悟さん・簗瀬竜太さんカップルをモデルにしたお芝居で、お二人の友人である詩森ろばさんが脚本・演出を手がけています（映画『新聞記者』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞したほか、読売演劇大賞優秀作品賞、紀伊國屋演劇賞個人賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞など数々の賞を受賞している方です）
　伊藤悟さん＆簗瀬竜太さんの35年間の長きにわたるパートナーシップや、「すこたん企画」の活動がメインに描かれていますが、それだけでなく、親に勘当されてホームレス状態になった人だったり、自分は「そっち」じゃないという思いに縛られている人だったり、既婚者だったり、未成年だったり、実に多彩な当事者の方たちが登場し、出会ったり、すれ違ったり、愛し合ったり、愛し合わなかったりする青春群像劇です。いまだにLGBTQ差別禁止法も同性婚も実現していない日本で、ずっと昔から今に至るまで、ともすれば誰にも顧みられずに寂しく生きて死んでいきがちな名も無いゲイの方たちがたくさんいたわけですが、そうした一人ひとりの確かな実存に光を当て、その愛や喜び、苦悩、希望、そしてPRIDEに少しでも寄り添おうとするような、「讃歌」のような作品です。
　
　昨年秋に上演され、好評を博したこの舞台作品が、このたびDVDとしてリリースされることになりました（素晴らしい編集で、舞台の魅力が最大限に詰め込まれているそうです）。公式発売を前に「すこたん！」で先行してお頒けできるそうですので、もしご興味のある方は、お買い求めください。
　送料込み3500円（昨年のお芝居よりお安いです）で、その一部が「すこたん！」への寄付になるそうです（コロナ禍でワークショップやイベントが対面で開催できず、財政的にきわめて厳しい状況だそう…応援の意味でもぜひ）
　お問い合わせ、お申し込みは「すこたん！」公式サイトからどうぞ。