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真道ゴー選手が日本プロボクシング協会などの後押しを受け、特例で受験可能に。8/7には初の公開スパーリングを行ないました

 ボクシング元女子世界王者の真道ゴーさんが男子選手としてリングへの復帰を目指しますとのニュースでお伝えしていた真道ゴー選手のプロ男子選手としての挑戦について、7月22日、日本プロボクシング協会は東京都内で理事会を開き、元WBC女子フライ級王者で男性に性別移行した真道ゴー選手の男子選手としてのプロテスト受験について早期に実現するよう日本ボクシングコミッション(JBC)に働きかけていくことを決議しました。
 各地区のプロボクシング協会の健康管理委員長や日本協会の複数理事、コミッションドクター、大学の教授らで構成されたJBC設置の諮問委員会では7月12日、(真道選手がすでにプロテスト受験のタイムリミットである満35歳を迎えてしまったものの)全会一致で真道選手の受験を認めました。同協会の斎田竜也事務局長によると、「個別案件」として真道選手限定ルールとして認めるのが妥当との結論になったそうです。
 あとはJBCのルール改正(追加含む)を待つことになります。斎田竜也事務局長は「JBCの段取りが遅れている。協会と(真道)選手側の準備はできているが、足踏み状態。8月上旬に(結論の期限を)お願いしている」と話しました。協会側は、女子ボクサーの男子としてのプロテストは国内では前例がないものの、協会関係者が練習状況を視察し、技術や体力などで問題ないとしています。
 そして8月7日にグリーンツダの興行(大阪・枚方市総合体育館)内で公開プロテストを行なう方向で調整を進めていることが発表されました。

 しかし8月5日、JBCがオンラインで開催した理事会で、受験を許可するかどうかの結論が先延ばしになりました。これを受けて、7日はプロテストではなく公開スパーリングへと切り替えられることになりました。
 
 そうして迎えた8月7日、真道選手は枚方市総合体育館で開催された所属ジムの興行でJBCの関係者やコミッションドクターなどが見守るなか、同じ所属ジムの選手を相手に公開スパーリングを行ないました。
 真道選手はスーパーフライ級(52・1キロ)の森本元樹選手を相手に3分×2ラウンドを戦い、トレーニングで鍛え上げた上半身から力強いパンチを繰り出し、互角以上に打ち合ったそうです。
 公開スパーリングを終えた真道選手は「プロテストへ準備していましたが、ルールは守らないといけないので。お客さんの前でスパーできて、いい経験になりました。(出番前は)少し足がガクガクしたり、緊張していたと思う。たくさんの方に協力していただき感謝したい。(トランスジェンダー選手のライセンス取得に関する)ルールの方は会長に任せて(自身は)練習に励んでいきたい」「プロテストではなくてもリングを楽しめたし、逆に時間があることをプラスに考えて、リングでいいパフォーマンスをできる選手を目指して努力したい」と明るい表情で語りました。
 所属するグリーンツダジムの本石昌也会長は「プロテストをやりたかったという気持ちはあるがチャンスをいただいたと捉えている。公式のリングで試合ができるよう、あきらめずに取り組んでいく」と語りました。

 JBCは今後、正式な諮問委員会を設立し、答申を受けてから理事会で最終決定する予定だそうです。
 世間のたくさんの方たちが応援しています。無事に真道選手のプロテスト受験が認められるよう祈ります。
 
 

参考記事:
真道の早期テストを要望 性転換の元女子王者―プロボクシング協会(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072201033
日本プロボクシング協会、性別適合手術受けた真道ゴーの8月プロテスト開催をJBCに要請へ(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/battle/news/202207220000790.html

真道ゴーが希望していた7日の公開プロテストは実施されず/ボクシング(サンケイスポーツ)
https://www.sanspo.com/article/20220805-W4R5N2IN5JPMLKCFWP4LZFS46A/

ボクシング 男性としてプロ目指す真道ゴー 公開スパーリング(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220807/k10013758851000.html
真道ゴーが興行でスパー公開 「久しぶりで緊張したけど楽しめた」(スポニチアネックス)
https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2022/08/07/kiji/20220807s00021000632000c.html

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