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スイスで婚姻平等法が施行され、初の同性カップルの結婚式が行なわれました
スイスで7月1日、「Marriage for All」法が施行され、同性カップルが初めて結婚式を挙げました。
スイスで初の同性婚 喜びの挙式
— AFPBB News (@afpbbcom) July 4, 2022
スイスは昨年9月、政府の同性婚合法化計画に反対派が異議を唱えたことを受け、国民投票を実施。結果、賛成64%で同性婚の合法化が承認された。映像は7月1日撮影。 pic.twitter.com/UeX9NbEZyE
ジュネーブ市庁舎では、21年間連れ添ってきたアリーヌさんとロールさんが、これまで利用してきたシビルユニオンを婚姻に切り替えました。シャンデリアがきらめくサロンで、ごく親しい友人や家族に囲まれて、マリー・バルベーシャプイ市長によって式が執り行われました。アリーヌさんがロールさんの目を見つめながら「あなたは本当に素晴らしい人」「残りの人生もあなたと共に歩んでいきたい」と語り、ずっと手を取り合っていたお二人が書類にサインし、市長が「あなた方が正式に結婚したと告げることできて本当にうれしいです」と述べ、お二人がキスを交わすと、会場は拍手に包まれました。
ロールさんは記者団に対し、「私たちがこのように可視化されて、結婚が今と未来の世代のすべての人に開かれていることを示すのは、とても重要なことです」と語りました。アリーヌさんは「スイスではずいぶん時間がかかりました。でも、ようやく今、結婚できるようになりました。素晴らしいことです。マジョリティ人たちの多くが『Yes』と言ってくれた。本当に、本当に、幸せです」
19世紀に建てられ、「パレ・アイナール」とも呼ばれる美しい市庁舎ではその後、初の男性カップルの結婚式も行なわれ、15年間連れ添ってきたダニエルさんとグザビエさんが結婚しました。庭園の脇に70名の参列者が集い、お二人の式を見守りました。お二人はクラシック音楽が流れるなか、誓いの言葉を交わしました。ダニエルさんは老眼鏡をかけて、少しふるえながら読み上げ、グザビエさんがその腕を支えました。割れんばかりの拍手に包まれるなか、お二人は腕を組みながら、ウエディングケーキとシャンパンのほうに歩み寄り、グザビエさんのお父様が、参列者に「ありがとうスイス。とうとうこの日が来た」と語りました。
二人には市からラッピングされたプレゼントが贈られました。ブーケと、署名するためのペンでした。
「私たちは今、猛烈に幸せです。ファビュラスな気持ちです」とグザビエさんは記者団に語りました。「私たちは、他のみなさんと同様、シンプルに暮らしていきたいと思っています」
スイスで結婚の平等が認められましたとのニュースでお伝えしたように、2020年12月18日、スイスの国会で「Marriage for All」法案が採択されました。他の欧州諸国に遅れをとりましたが、約7年にわたる議論を経て結婚の平等を承認し、世界で29ヵ国目の同性婚承認国になったのです。しかし、キリスト教系保守のスイス連邦民主同盟が(いやがらせのように)法律が成立する前に国民投票にかけることを要求し、同性カップルが結婚できるようになる日は先延ばしされることになりました(直接民主制が発達しているスイスでは、一定数の署名が集まれば国民投票を実施することが可能です)。昨年9月26日、スイスで同性婚の合法化の是非を問う国民投票が実施され、64.1%が賛成票を投じ、正式に承認されました。
参考記事:
スイスで初の同性婚 喜びの挙式(AFP)
https://www.afpbb.com/articles/-/3412637
History made as first same-sex couples marry in Switzerland(FRANCE24)
https://www.france24.com/en/live-news/20220701-history-made-as-first-same-sex-couples-marry-in-switzerland