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シンシア・エリヴォがカミングアウト、英『VOGUE』誌8月号のプライド特集に登場
英国の女優/シンガーソングライターのシンシア・エリヴォが、アリアナ・デボーズやカーラ・デルヴィーニュらとともに英『VOGUE』誌8月号のプライド特集に登場し、バイセクシュアルであることを正式にカムアウトしました。
シンシア・エリヴォは、映画『ハリエット(Harriet)』で2020年のアカデミー賞主演女優賞、歌曲賞にノミネートされた(Hollywood Film Awardsなど多くの映画賞で受賞を果たしている)ほか、ブロードウェイミュージカル『カラーパープル』に主演し、エミー賞、グラミー賞、トニー賞などに輝いています。ブロードウェイのみならず、ハリウッドでも旋風を巻き起こす驚異のディーヴァとして、2020年1月に来日公演を果たし(三浦春馬さんや『glee』のマシュー・モリソンと共演)、昨年にはメジャーデビューアルバムもリリースし、2024年公開予定のミュージカル映画『ウィキッド』においてアリアナ・グランデと並んで主演(エルファバ役)をつとめることも決定しています。今をときめくスターです。
プライド50周年に沸く英国で『VOGUE』誌のプライド特集の表紙をアリアナ・デボーズやカーラ・デルヴィーニュらと並んで飾ったシンシアは、カミングアウトについてインスタグラムでこのように語りました。
「私が何者であるか(性的指向)をシェアするのに不安と恐怖が妨げになっていましたが、今日、私はプライドを胸に、私に寄り添ってくれる素晴らしい人たちと一緒に、もう少し私についてシェアしたいと思います」
「エドワード・エニンフル、このような場所を与えてくれてありがとう。こんなすごい人たちと一緒に『VOGUE』の表紙を飾るなんて夢のようです」
特集記事で彼女は、カミングアウトにはとても長い時間がかかったと語っているそうです。
「(LGBTQ+の人々は)愛し方が違う、表現の仕方が違うというだけなのに、平等な存在として扱われる価値があるように、いつも正当化する必要を感じています」
「そのことを非難されるよりも、勇敢であることを称賛されるべきなのです。自分のありのままの姿を見せる場所を人々に提供すること。それが最も大切です」
シンシア・エリヴォは2021年に『Evening Standard』紙のインタビューで自身を「クィアである」と語ったことがあるそうですが、当時は「必ずしもカミングアウトする必要があると感じたことはありません。だれにも尋ねられたこともなかったので」と、カミングアウトに否定的だったそうです。
インスタグラムでも謝辞が述べられているように、オープンリー・ゲイのエドワード・エニンフル編集長が英『VOGUE』誌の表紙と特集を飾るという素敵な場所を提供してくれたことが、堂々とPRIDEを持ってカムアウトするきっかけになったのでしょう。
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それにしても本当にゴージャスで素敵な表紙ですね…左からカーラ・デルヴィーニュ、シンシア・エリヴォ、アリアナ・デボーズ、ジョーダン・バレット、マンロー・バーグドルフです。元の写真では、この右側にも7名のLGBTQコミュニティのメンバーが写っています(英『VOGUE』誌のプライド特集の記事はこちら)
参考記事:
シンシア・エリヴォがバイセクシャルを公表「不安と恐怖が妨げになっていた」(CinemaCafe)
https://www.cinemacafe.net/article/2022/07/04/79648.html