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【プライド月間】本日のGoogleロゴは、「全米LGBTQ名誉の壁」に殿堂入りしたキヨシ・クロミヤ
本日のGoogleロゴ、レインボーフラッグ(プログレスプライドフラッグ)がたなびいていて、何だろう?と思った方もいらしたかと思います。この人物は日系アメリカ人の作家で、公民権、反戦、ゲイ解放、HIV/エイズ教育などに携わった活動家で「全米LGBTQ名誉の壁(National LGBTQ Wall of Honor)」にも殿堂入りを果たしているキヨシ・クロミヤ(黒宮清)という方です。
Google Doodlesによると、2019年6月4日は、キヨシ・クロミヤがストーンウォール国定史跡にある「全米LGBTQ名誉の壁(National LGBTQ Wall of Honor)」に殿堂入りした日だそうです。
第二次世界大戦で収容所に強制収容された日系アメリカ人の方たちのなかにキヨシ・クロミヤの両親も含まれており、キヨシ・クロミヤは1943年5月9日にワイオミング州北部の収容所で生まれました。終戦後、家族でカリフォルニアに移り住み、白人中心の学校に通うアジア系アメリカ人のゲイとして「(他の人と)違う」と認識されることを経験。ゲイカルチャーの情報が少なかった時代に図書館を利用して、自分のアイデンティティについて学んだそうです。その後、ペンシルバニア大学に入学し、公民権運動に触発されて社会活動家となり、1965年7月4日にフィラデルフィアの独立記念館前で行われた最初のゲイとレズビアンの公民権デモに参加し、カミングアウトしました(1969年まで参加したそうです)。60年代にはマーティンルーサーキングジュニアの右腕となり、ベトナム戦争の反対者として著名になったそうです。ストーンウォール暴動の後、キヨシ・クロミヤは、ゲイ解放戦線(Gay Liberation Front)のフィラデルフィア支部を設立し、ゲイ解放運動の指導者の一人となりました。
そして、エイズ禍の波がゲイコミュニティを襲いはじめると、HIV予防啓発活動に力を注ぐようになり、エイズと診断された後は独学で勉強し、エイズ関連団体に参加、さらにゲイコミュニティのために24時間ホットラインを提供する組織を設立するなどの活動に携わりました。
キヨシ・クロミヤはエイズサバイバーとして、社会から疎外されたグループのリーダーとして、2000年5月10日に57歳で亡くなるまで社会的な正義のために熱心に闘った人物として称えられています。
ちなみにGoogleで「キヨシ・クロミヤ」で検索すると、「LGBTQ」で検索した時と同様の紙吹雪とパレードが見られます。
参考記事:
Googleロゴ「キヨシ・クロミヤ(黒宮清)」に(公民権活動家)(ネタフル)
https://netafull.net/google-logo/0113221.html