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【プライド月間】英国王立造幣局がロンドンプライド50周年の記念コインを発行
英国王立造幣局が、同国におけるプライドの運動が50周年を迎えることを記念して発行する「レインボー50ペンス硬貨」のデザインを公開しました。(2020年にエルトン・ジョンの記念硬貨が発売されたことはありましたが)LGBTQ+コミュニティが英国のコインで祝福されるのは初めてのことです。
英国では1972年にロンドンでプライドパレードが初開催されました。米国と同様、ストーンウォール暴動に呼応した抗議デモであり、現在でもロンドン・プライドは抗議活動として捉えられているそうです。
今回のコインのデザインにはレインボーカラーだけでなく、トランスジェンダー・プライドの水色・ピンク・白と、プログレス・プライド・フラッグの黒・茶色も盛り込まれ、またロンドン・プライドの価値観を表す「Protest(抗議)」「Visibility(可視性)」「Unity(団結)」「Equality(平等)」という4つの言葉も刻まれています。デザインは、ロンドンのアーティストでLGBTQ+活動家のドミニク・ホームズが担当しました。
ロンドン・プライドのマーケティング・コミュニケーションディレクターであるアサド・シェイクは、王立造幣局とのコラボレーションは「特別な名誉」だと語っています。
「私がロンドン・プライドのために作った言葉、抗議、可視性、統一、平等が実際のコインになり、そして女王の肖像と向かい合わせになるというのは、大変身の引き締まる思いがします。クィアで褐色の移民である私は、希望と愛とこの街を原動力に、長い道のりを歩んできました。世界のどこを探しても、英国以外ではありえなかったことでしょう。我々は、今日を特に誇らしく感じています」
王立造幣局の記念硬貨担当ディレクター、クレア・マクレナンは、「UKのプライドが50周年を迎えることは、祝福のマイルストーンであり、このコインで50年の前進を刻むことができて光栄です」と語りました。
「これは英国のLGBT+コミュニティに捧げられた初のコインで、ハイテクカラー印刷技術を用いてアイコニックなレインボーカラーを発色し、プライドの精神をとらえています」
「最近ロンドン・プライドの代表を王立造幣局に迎え、私たちのダイバーシティ&インクルージョンへのコミットメントとしてこのコインを製作することについて話し合えたのは、光栄なことです」
この記念コインは6月のプライド月間直前に発行される予定で、素材違いでいくつかのバリエーションが用意されるそうです。
参考記事:
イギリスの王立造幣局がプライド運動50周年の記念コインを発行(TimeOut Tokyo)
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/in-the-uk-a-rainbow-50p-to-celebrate-50-years-of-pride-052022
ROYAL MINT TO LAUNCH PRIDE COIN FOR 50TH ANNIVERSARY(INDEPENDENT)
https://www.independent.co.uk/life-style/royal-mint-pride-coin-how-to-get-b2081604.html
イギリスの造幣局がレインボーカラーの50p硬貨を製造、プライドマーチ50周年を祝う(フロントロウ)
https://front-row.jp/_ct/17545343