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トランスジェンダーへの差別や排除のない社会について考えるオンラインイベントが5/17に開催されます

トランスジェンダーへの差別や排除のない社会について考えるオンラインイベントが5/17に開催されます

 国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日(IDAHOBIT)にあたる5月17日、「なくそう!SOGIハラ実行委員会」とプライドハウス東京が、「トランスジェンダー排除にどう対応するか ―大学、メディア、当事者・支援者の視点から―」というオンラインイベントを開催することが明らかになりました。

 
 2018年にお茶の水女子大がトランス女性の受入れを発表した後、日本でも「自認するジェンダーを認めると、体は男だけど"自分は女だから女子トイレに入れろ"と言ってくるような輩が増える」的な物言いでトランス女性を排除しようとする声がにわかに噴出するようになり、SNS上で当事者への誹謗中傷も激しくなってきています(海外では以前からJ.K.ローリングのようなTERF=trans-exclusionary radical feminist(トランスジェンダーを排除するラディカル・フェミニスト)や、アンチLGBTQの保守派の人々を中心にトランス排除言説が吹き荒れていて、日本にも影響を与えていると見られています)
 こうした状況に対して、日本のトランスジェンダー・コミュニティの方たちも連帯し、声を上げてきました。昨年のLGBT差別に抗議する24時間シットインで杉山文野さんは「LGBTQのなかでも、特に、トランス女性を取り巻く状況は深刻です。女性であり、トランスジェンダーであるというダブルマイノリティ。非常に傷つけられやすく、性暴力の被害もあるのに、まるで犯罪者であるかのように扱われてしまっています。この国の、トランスジェンダーに対する理解の低さは、絶望的です。生きる希望がありません」と、浅沼智也さんは「自殺を考えるまで追い詰められている当事者がたくさんいます。私たちには時間がありません」と、畑野とまとさんは「トランスジェンダー・フラッグ、プライド・フラッグは、白旗ではありません」と訴えました。国際トランスジェンダー追悼の日に当たる11月20日には、浅沼さん&畑野さんを中心に日本初のトランスマーチ「Tokyo Trans March 2021」が開催され、約400名の当事者+アライの方たちが新宿の街を行進しました。プライドハウス東京レガシーでも11月20日に国際トランスジェンダー追悼の日のイベントを開催したほか、毎月第1&第3火曜を「トランスデー」として当事者支援に取り組んできました。LGBTQコミュニティのなかでも特に、トランスジェンダーをいかに守り、支援していくかということが喫緊の課題だという認識が広がってきた感があります。
 今回、5月17日のIDAHOBITに、同性愛者ではなく「トランスジェンダー排除にどう対応するか」をテーマとするオンラインイベントが開催されることになったのは、そういう意味合いだと考えられます。

 
 このイベントは、様々な分野の有識者や専門家とともに、トランスジェンダーに対する差別や排除を無くすための運動に取り組む意思を表明し、広い視点で議論をしていくものです。
 第一部では、複数の女子大学より教授等をお迎えし、女子大学におけるトランスジェンダー学生を取り巻く諸課題について議論します。
 第二部では、ジャーナリズムをテーマとし、記者や有識者とともにメディアのあり方を考えます。
 そして第三部では、プライドハウス東京トランスデー運営メンバーなどが集まり、居場所づくりに関わる当事者やアライ(サポーター)の視点から知見や現状を共有していただき、法的な位置付けについても有識者からお話を伺います。

オンラインイベント「トランスジェンダー排除にどう対応するか ―大学、メディア、当事者・支援者の視点から―」
日時:2022年5月17日(火)20:00-22:00
参加方法:Zoomウェビナー
参加費:無料
司会:松中権(なくそう!SOGIハラ実行委員会 委員長 / プライドハウス東京 代表)、土井香苗(ヒューマン・ライツ・ウォッチ 日本代表)
プログラム:
【はじめに】問題提起
登壇者:時枝穂(プライドハウス東京トランスデー運営メンバー)
【第一部】「トランスジェンダー学生と女子大学」
登壇者:石丸径一郎(お茶の水女子大学准教授)、小山聡子(日本女子大学教授)、唐澤真弓(東京女子大学教授)、髙橋裕子(津田塾大学教授)、三成美保(奈良女子大学名誉教授、追手門学院大学教授)
モデレーター:三浦まり(上智大学教授)
【第二部】「トランスジェンダーへの差別や排除のない社会を作るためにジャーナリズムには何が出来るか」(仮)
登壇者:太田啓子(弁護士)、田中東子(東京大学教授)、奥野斐(東京新聞記者)
モデレーター:小島慶子(エッセイスト)
【第三部】「プライドハウス東京のトランスデー運営メンバーと支援の場、居場所づくりの現場から」(仮)
登壇者:浅沼智也(プライドハウス東京トランスデー運営メンバー)、荒木順(プライドハウス東京トランスデー運営メンバー)、小林りょうこ(プライドハウス東京トランスデー運営メンバー)、立石結夏(弁護士)
モデレーター:時枝穂(プライドハウス東京トランスデー運営メンバー)
【おわりに】
登壇者:原ミナ汰(一般社団法人LGBT法連合会 代表理事)
主催:なくそう!SOGIハラ実行委員会、プライドハウス東京トランスデー・チーム
協力:東京大学 メディア表現とダイバーシティを抜本的に検討する会(MeDi)

 

参考記事:
【イベント案内】オンラインイベント「トランスジェンダー排除にどう対応するか ―大学、メディア、当事者・支援者の視点から―」2022年5月17日のご案内(LGBT法連合会)
https://lgbtetc.jp/news/2483/

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