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英国のジェイミー・ウォリス議員がトランスジェンダーであることをカミングアウト、英国会議員として初

 国際トランスジェンダー認知の日の前日に当たる3月30日、英国の与党・保守党のジェイミー・ウォリス議員が同国の国会議員として初めてトランスジェンダーであることをカムアウトしました。 
 
 ジェイミー・ウォリス議員は30日、ソーシャルメディアへの投稿で「私はトランスジェンダーだ。もっと正確に言うと、そうなりたいと思っている。性別違和の診断を受けており、幼い頃からそう感じていた」と語りました。「カムアウトする前に政界から引退するだろうと思っていた」
 これまでカムアウトするつもりはなかったというウォリス議員を動かしたのは、前夜に開かれた保守党の夕食会でのボリス・ジョンソン首相の発言だったそうです。
 『インディペンデント』紙によると、3月29日、保守党の全議員が出席して開かれた夕食会の席で、ボリス・ジョンソン首相は、トランスジェンダーの人々の性自認の尊重を訴える野党・労働党のキア・スターマー党首を揶揄するように「こんばんは、淑女紳士の皆さま。もしくはキア・スターマー流に言えば、出生時に女性か男性の性を割り当てられた皆さま」とあいさつしました。
 このトランスジェンダー(とその擁護者)をばかにした言葉を聞いて、ウォリス議員は黙っていられなくなったのです。
 
 この勇気あるカミングアウトを受けて、ジョンソン首相は、「計り知れない勇気が必要だっただろう」と述べ、ウォリス氏の行為が他の人々を助けるだろうと称賛しました。与野党の議員も相次いで支持を表明しています。
 
 

参考記事:
英議員、初のトランスジェンダー公表 称賛の声相次ぐ(AFPBB News)
https://www.afpbb.com/articles/-/3397878

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